新型マツダCX-8、2.5ℓターボと2.2ℓディーゼルの燃費を考えてみる。どっちが得か?
MotorFan / 2018年10月25日 22時45分
マツダは、人気の3列シートクロスオーバーSUVのCX-8を商品改良し、11月29日から発売すると発表した。ポイントは、2.5ℓ直4直噴ターボ搭載モデルの追加とGベクタリングコントロールプラスの採用だ。
マイナーチェンジを受けたCX-8の最大のポイントは、北米のCX-9が搭載していた2.5ℓ直4直噴ターボのSKYACTIV-G 2.5Tを国内でCX-5に続いて搭載したことだ。またシャシーコントロール技術であるGベクタリングコントロールプラス(GVC Plus)も全車に標準搭載している。
これでCX-8は、2.5ℓ直4ガソリン直噴エンジン(SKYACTIV-G2.5)と2.5ℓ直4ガソリン直噴ターボエンジン(SKYACTIV-G2.5T)、そして2.2ℓ直4ディーゼルターボ(SKYACTIV-D2.2)の3種類のエンジンが選べるようになった。トランスミッションは、マツダ内製の6速ATである。
また、SKYACTIV-G2.5搭載車はFFのみ、SKYACTIV-G2.5Tは4WDのみ、SKYACTIV-D2.2は、FF/4WDを選ぶことができる。
さて、注目のSKYACTIV-G2.5Tのパワースペックは
最高出力:230ps(169kW)/4250rpm
最大トルク:420Nm/2000rpm
である。
一方のSKYACTIV-D2.2は
最高出力:190ps(140kW)/4500pm
最大トルク:450Nm/2000rpm
となっている。
では、3種類のパワートレーンの燃費を比べてみよう。基本は6人乗り、19インチタイヤ装着車としてみた。
25S PROACTIVE 19インチ 6人乗り FF
価格●325万6200円
車重1730kg
燃料タンク:72ℓ(レギュラー)
WLTCモード燃費:12.4km/ℓ
WLTC市街地モード:9.8km/ℓ
WLTC郊外モード:12.6km/ℓ
WLTC高速道路モード:13.9km/ℓ
25T PROACTIVE 19インチ 6人乗り 4WD
価格●374万2200円
車重1860kg
燃料タンク:74ℓ(レギュラー)
WLTCモード燃費:11.6km/ℓ
WLTC市街地モード:8.4km/ℓ
WLTC郊外モード:11.7km/ℓ
WLTC高速道路モード:13.8km/ℓ
XD PROACTIVE 19インチ 6人乗り 4WD
価格●392万5800円
車重1880kg
燃料タンク:74ℓ(軽油)
WLTCモード燃費:15.4km/ℓ
WLTC市街地モード:12.5km/ℓ
WLTC郊外モード:15.3km/ℓ
WLTC高速道路モード:17.5km/ℓ
おそらく迷うのは、2.5ℓガソリンターボか2.2ℓディーゼルか、だろう。ディーゼルのトルキーな走りと燃費、ガソリンターボエンジンならでは気持ちのよい噴けあがりと高回転まで伸びるエンジンフィール。どちらも捨てがたい魅力である。
ここでは、
軽油価格:138円/ℓ
レギュラーガソリン価格:160円/ℓ
と仮定して、燃料代を考えてみよう。
25T PROACTIVE(SKYACTIV-G 2.5T)で12000km/年走ったら
約1034ℓで16万5440円
XD PROACTIVEで12000km/年走ったら
約779ℓ107502円
である。
両モデルの価格差は183600円(ディーゼル搭載車の方が高い)。
燃料代の差額が約58000円/年だから、25TとXDの価格差は3年ちょっとで差は埋められる計算だ。
年に8000km程度しか走らないとしたら、どうだろう?
年間8000km程度しか走らなかったら
25Tで8000km/年走ったら
約690ℓで11万400円
XDで8000km/年走ったら
約519ℓ7万1622円
両モデルの価格差は18万3600円
燃料代の差額を約3万8800円/年だから価格差を埋めるのに必要な年月は5年弱まで広がる。
モード燃費で計算しているから、参考にしかならないが、年間の走行距離が1万2000km以上走るユーザーならディーゼルを選んでも価格差を燃料代の差額で充分に埋められる。逆に8000km以下のユーザーならガソリンターボの伸びやかさを楽しんでもいいのではないか。
ちなみに、フルタンクで高速道路を延々走ったとしたら
25Tで13.8×74=1021.2km
XDで17.5×74=1295km
走れる計算となる。
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