BMW 320i(SE)F30型3シリーズ前期型を5年間7万2000km走って、平均燃費は何km/ℓだったか?
MotorFan / 2018年12月28日 15時0分
BMW3シリーズのベーシックモデル、320i(SE)の2013年型に乗って丸5年。クルマを買い換えるか車検を通すかで悩んでいる筆者が、この5年間のBMW320iの燃費についてレポートする。 TEXT&PHOTO◎鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)
間もなく新型(G20型)に切り替わるBMW3シリーズ。言わずと知れたBMWの中核モデルである。現行のF30型が日本で発売されたのは、2012年の1月なので、国内では7年間のモデルライフということになる。
筆者の3シリーズは、2013年のモデルラインアップでもっともベーシックな320i(SE)というグレード(現在のもっともベーシックなグレードは318i(SE)1.5ℓ3気筒エンジン搭載車だ)。
「そのメーカーでもっとも重要なモデルのベーシックグレード」が一番コストパフォーマンスが高い、と考えて購入したのが、この320i(SE)だった。いわゆる快適装備はかなり省かれているが、エンジン、トランスミッション、もちろんボディやサスペンションの構造は上級グレードと同じ。ならば、価格が安い方がいい、という考えだった。
エンジンは、N20型2.0ℓ直列4気筒直噴ターボを搭載。トランスミッションは、ZF製8HP(8速AT)だ。エンジンは、F30型後期モデルでは、N20型から現在のモジュラーエンジンであるBシリーズ(1.5ℓ直3がB38、2.0ℓ直4がB48、3.0直6がB58)に切り替わっている。エンジンの総合的な性能は、もちろん最新のB型のほうが上だろうが、B型にはモジュラー化にともなうコストダウンが随所に見られる分、エンジンの出来としてはN型の方がいい、と個人的には思っている。トランスミッションの8HPは、やはり素晴らしい。
問題は、BMW320iはガソリンエンジンのくせに、やややかましいのである。直噴インジェクターの噴射音(バルブ駆動音)は、けっして静かとはいえず、同乗した編集スタッフやライター諸氏から「これってディーゼルですよね?」と何度も訊かれている。
さて、本稿のテーマは、5年間東京都内で通勤や取材に使ったBMW320iの燃費がどうだったかだ。
使用条件は、おおまかにいって65%が一般市街地、25%が高速道路、残りの10%がいわゆる郊外路、といったところだ。
マイカーの燃費計はリセットすることなく、ずっとそのままにして使っていた。
72296km走って平均燃費は11.5km/ℓ
平均速度は30.2km/h
であった。平均速度が37-38km/hだと平均燃費は12.8km/hだった(買ったばかりでロングドライブが多かった時期)。
高速道路を100km/h巡航す場合は、14.5~16.0km/ℓ
市街地は9.5~10.0km/ℓ
といったところだろう。
国産のハイブリッドカーとは比較にはならないが、ボディサイズと重要を考えればリーズナブルなところではないか。
燃料代はいくらだったか?
72296÷11.5=6287ℓ
この5年間で6287ℓものガソリンを消費したことになる。
燃料はハイオク指定なのでハイオクが1ℓ=150円だとして
6287×150=94万3050円
5年間で94万円もガソリン代を使ったことになるわけだ。
もし、プリウスに乗っていたら……おそらく燃料代は半分以下(!)だっただろう。せめてハイオクでなくレギュラー仕様だったら……それでも6万3000円違うだけだが。
ちなみに、この5年間にメインテナンスで特別に費用がかかったのは、
バッテリー交換1回のみ。
それ以外のワイパーブレードやエアフィルターなどは、サービスインクルーシブ(3年間を5年間に延長)で無償交換してもらった。
7万2000km走行して、オイル交換はわずか2回(5年目の車検でオイル交換するはずなので、正確には3回か)。このオイル交換の少なさは現代のエンジンらしい(廃油の問題を考えてもいる)。
BMW320iは、「けっして超スポーティなわけではないけれど、極めて実用度の高い4ドア・セダン」であることは、間違いない。「駆け抜ける歓び」よりも、このサイズで端正なスタイル、必要充分な装備、不満のない運動性能、ほどほどの燃費……で買ってよかった、と思わせてくれるクルマだった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夫が購入した「スポーツカー」は燃費が8km/Lだそうです。しかもハイオクとのことですが、どれぐらいの「ガソリン代」がかかるのでしょうか?家計が心配です…
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 21時10分
-
トヨタが新型「FF最大セダン」登場! 斬新“サメ顔”の特徴は!? 洗練内装にも注目! カムリの日本発売は無い? 中国で試乗
くるまのニュース / 2024年5月8日 7時10分
-
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
くるまのニュース / 2024年5月7日 21時10分
-
【買うならどっち?】BMWとメルセデス・ベンツ スポーティさと高級感…あなたの選択は
まいどなニュース / 2024年5月6日 11時30分
-
アウディ Q7 と Q8、PHEVに改良新型…EVモードは85kmに拡大
レスポンス / 2024年4月25日 7時0分
ランキング
-
1「ガラケーの使い方が分からない…」スマホ世代の新入社員が訪問先で“やらかした”大騒動
日刊SPA! / 2024年5月19日 15時54分
-
2ドライバー不足で修学旅行の貸切バス手配が突然キャンセルに 近畿日本ツーリストは謝罪「総動員して修学旅行の実施に努める」
ねとらぼ / 2024年5月17日 16時5分
-
3上川外相「うまずして」発言 SNSで「曲解」批判相次ぐ 専門家「状況を考慮する必要」
産経ニュース / 2024年5月19日 18時31分
-
4煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
5「バヤリースオレンジの瓶、製造中止」SNSで拡散 アサヒ飲料「そのような事実はない」と否定
ねとらぼ / 2024年5月18日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください