ホンダ・インサイトをトヨタ・プリウス、日産リーフ、フォルクスワーゲン・パサートと徹底比較!〈コクピット/シート/ラゲッジスペース/スペックetc……〉
MotorFan / 2019年3月29日 19時30分
ホンダハイブリッドの代名詞とも言えるインサイトだが、いまやハイブリッドは珍しいものではない。そこで三代目となる新型インサイトは、クラスを超えた静粛性と走りを備えて登場した。今回は、宿命のライバルであるプリウス、ピュアEVのリーフ、そしてDセグメントサルーンのパサートと、それぞれ異なるカテゴリーの代表モデルをライバルとしてピックアップし、仔細に比較してみたい。
INSIGHT EX
![5ナンバーのハッチバックだった先代から、3ナンバーのセダンへと変化。それでも日本の道路環境下で持て余すほどの巨体というわけではなく、最小回転半径も5.3mと小回りが利く。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173833_201903251419460000001.jpeg)
■EX
全長×全幅×全高(㎜):4675×1820×1410
室内長×室内幅×室内高(㎜):1925×1535×1160
ホイールベース(㎜):2700
トレッド(㎜):前 1545 後 1565
車両重量(㎏):1390
エンジン型式:LEB
エンジン種類:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):73.0×89.4
総排気量(㏄):1496
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):80[109]/6000
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):134[13.7]/5000
燃料供給装置:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
燃料タンク容量(ℓ):40(レギュラー)
モーター型式:H4
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm) :96[131]/4000-8000
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):267[27.2]/0-3000
トランスミッション形式:電気式無段変速機
変速比:前進 第一:2.454(電動機駆動)/0.805(内燃機関駆動) 第二:3.421
後退 ―
最終減速比:―
駆動方式:FF
サスペンション:前 ストラット 後 マルチリンク
ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク 後 ディスク
タイヤ・サイズ:215/50R17
最小回転半径(m):5.3
JC08モード燃費(㎞/ℓ):31.4
車両本体価格:349万9200円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173835_201903251430530000001.jpeg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173835_201903251430530000002.jpeg)
助手席前のインパネにふくよかなラインを持たせた、左右非対称デザインを採用。7インチ液晶メーターや電子制御のエレクトリックギヤセレクターなど、先進的な装備も多数備わっている。Hondaインターナビは全車に標準装備。
![リヤシート高;550mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173837_201903251434060000001.jpeg)
![フロントシート高:490〜550mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173837_201903251434060000002.jpeg)
撮影車の「EX」はオプションのレザーシートを装備。「EX」のみで選択でき、室内の上質感を際立たせる。電動調整機能とシートヒーターは標準装備。後席は膝前が約200㎜、頭上が約20㎜。前後のゆとりと視覚的な開放感に長ける。
![「EX」はマットグレー塗装の17インチアルミホイールを装備。タイヤはブリヂストンのトランザER33。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173839_201903251440470000001.jpeg)
![1.5ℓ直4エンジンと走行用/発電用の2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。高速巡航時はエンジン直結で効率の良い走りを実現する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173840_201903251441420000001.jpeg)
![通常時:高さ560mm 奥行き900mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173841_201903251442250000001.jpeg)
![後席格納時:最小幅1030mm 最大奥行き1930mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173842_201903251451100000001.jpeg)
ノッチバックのハイブリッドセダンとは思えないほど、広くて実用的な荷室を確保。フロアの最大幅は約1350㎜と広く、床下にも小さめの収納を備える。後席は6対4分割で格納が可能。
PRIUS A“ Touring Selection ”(FF)
![新型は全長が4575㎜に拡大したが、全幅、全高はMC前と共通。新型インサイトよりコンパクトだが、最小回転半径はホイールのサイズによって5.1mか5.4mとなり、ギャップが大きい。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173845_201903251453120000001.jpeg)
■A“ツーリングセレクション”(FF)
全長×全幅×全高(㎜):4540×1760×1470
室内長×室内幅×室内高(㎜):2110×1490×1195
ホイールベース(㎜):2700
トレッド(㎜):前 1510 後 1520
車両重量(㎏):1370
エンジン型式:2ZR-FXE
エンジン種類:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):80.5×88.3
総排気量(㏄):1797
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):72[98]/5200
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):142[14.5]/3600
燃料供給装置:電子制御燃料噴射式(EFI)
燃料タンク容量(ℓ):43(レギュラー)
モーター型式:1NM
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm) :53[72]
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):163[16.6]
トランスミッション形式:電気式無段変速機
変速比:前進 ― 後退 ―
最終減速比:2.834
駆動方式:FF
サスペンション:前 ストラット 後 ダブルウィッシュボーン
ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク 後 ディスク
タイヤ・サイズ:215/45R17
最小回転半径(m):5.4
JC08モード燃費(㎞/ℓ):37.2
車両本体価格:300万6720円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173847_201903251458210000001.jpeg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173847_201903251458210000002.jpeg)
MCにより加飾がブラックに変更されたが、基本デザインに変化はなし。センターメーターを備える左右対称のインパネレイアウトは新型インサイトと好対照だ。現行型はオプションで先進感あふれる11.6インチの縦形液晶を選べる。
![リヤシート高;520mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173849_201903251500300000001.jpeg)
![フロントシート高:500〜530mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173849_201903251500300000002.jpeg)
撮影車は手動調整式の合成皮革シートを装備。上位グレードには前席の電動調整機能や快適温熱シートも設定されている。後席スペースは膝前が約160㎜、頭上が約30㎜。前後のゆとりに関しては新型インサイトの方が広いと言える。
![グレード別に写真の17インチか15インチのアルミホイールを装備。MC以降チタン調塗装が施されるように。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173851_201903251501350000001.jpeg)
![1.8ℓエンジンとモーター、トヨタ独自の動力分割機構を備えたハイブリッドシステムを採用。リチウムイオン+ニッケル水素バッテリーは後席下に搭載。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173852_201903251502150000001.jpeg)
![通常時:高さ720mm 奥行き890mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173853_201903251503350000001.jpeg)
![後席格納時:最小幅:930mm 最大奥行き:1800mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173854_201903251503350000001.jpeg)
ハッチバックを採用するため開口部が前方に大きく開き、大きな荷物でも積み降ろしやすい。後席には6対4分割可倒機構を採用し、背もたれに格納用の操作レバーを備える。
LEAF G
![全高を高めた典型的ハッチバックスタイルで、全長は四車の中で最も短い。それでも全高は1540mmに抑えられているので、マンションに多い高さ上限1550mmの機械式駐車場にも対応する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173858_201903251514510000001.jpeg)
■G
全長×全幅×全高(㎜):4480×1790×1540
室内長×室内幅×室内高(㎜):2030×1455×1185
ホイールベース(㎜):2700
トレッド(㎜):前 1530 後 1545
車両重量(㎏):1520
モーター型式:EM57
定格出力(kW):85kW
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm):110[150]/3283-9795
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):320[32.6]/0-3283
動力用主電池種類:リチウムイオン電池
総電圧(V):350
総電力量(kWh):40
最終減速比:8.193
駆動方式:FF
サスペンション:前 ストラット 後 トーションビーム
ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク 後 ベンチレーテッドディスク
タイヤ・サイズ:215/50R17
最小回転半径(m):5.4
JC08モード 一充電走行距離(㎞):400
JC08モード 交流電力量消費率(Wh/㎞):120
車両本体価格:399万9240円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173860_201903251535020000001.jpeg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173860_201903251535020000002.jpeg)
電気自動車ならではのe-Pedalやプロパイロットパーキングなど、ドライブフィールやユーティリティの面では先進性を感じるものの、インパネのデザインや加飾は意外と平凡。上位グレードにはEV専用ナビが標準装備される。
![リヤシート高:670mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173862_201903251537150000001.jpeg)
![フロントシート高:570〜600mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173862_201903251537150000002.jpeg)
「G」はシート表皮に織物を採用。電動調整機能はないが、前席シートヒーターは全車に標準装備される。後席スペースは膝前が約160mm、頭上が約50mm。着座位置は高く、ヒール段差が低いため、膝が浮き上がった姿勢になりやすい。
![「G」は写真の17インチアルミホイールを標準装備。それ以外は16インチスチールホイールを備える。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173864_201903251539310000001.jpeg)
![インバーターやモーターなどを層状に重ねたパワーユニットをフロントに搭載。40kWhのリチウムイオンバッテリーはボディフロア後方に配置される。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173865_201903251540210000001.jpeg)
![通常時:高さ910mm 奥行き800mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173866_201903251543100000001.jpeg)
![後席格納時:最小幅960mm 最大奥行き1670mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173867_201903251543420000001.jpeg)
後席の下に駆動用バッテリーを積むため、荷室フロアよりも後席の方が高い位置にあるのが特徴。後席には6対4分割可倒機構が備わるが、背もたれを倒しても段差が残ってしまう。
Passat TDI Highline
![全長もホイールベースも四車の中で最も長く、新型インサイトと比較してもボディサイズはワンサイズ上の印象。それでいて最小回転半径は5.4mと、取り回しに苦労する程大きくはない。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173870_201903251548450000001.jpeg)
■TDI Highline
全長×全幅×全高(㎜):4785×1830×1470
室内長×室内幅×室内高(㎜):ー
ホイールベース(㎜):2790
トレッド(㎜):前 1580 後 1560
車両重量(㎏):1560
エンジン型式:DFC
エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
ボア×ストローク(㎜):81.0×95.5
総排気量(㏄):1968
最高出力(kW[㎰]/rpm):140[190]/3500-4000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):400[40.8]/1900-3300
燃料供給装置:コモンレール高圧噴射
燃料タンク容量(ℓ):59(軽油)
トランスミッション形式:6速DCT
変速比:前進 ①3.461 ②1.904 ③1.125 ④0.755 ⑤0.763 ⑥0.622
後退 3.989
最終減速比:1-4速 4.375 5-6速、R 3.333
駆動方式:FF
サスペンション:前 ストラット 後 4リンク
ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク 後 ディスク
タイヤ・サイズ:235/45R18
最小回転半径(m):5.4
JC08モード燃費(㎞/ℓ):20.6
車両本体価格:489万9000円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173872_201903251549280000001.jpeg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173872_201903251549280000002.jpeg)
直線を基調としたシンプルなインパネデザインを採用。多機能かつ先進的なデジタルメータークラスターは上位グレードにオプション設定される。ナビ・オーディオもグレード別の設定で、「TDI Highline」はナビ機能を標準装備。
![リヤシート高:550mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173874_201903251550260000001.jpeg)
![フロントシート高:520〜600mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173874_201903251550260000002.jpeg)
「TDI Highline」はナパレザーシートを標準装備。電動調整機能やシートヒーターに加えて、運転席マッサージ機能も備わる。後席スペースは膝前が約190㎜、頭上が約50㎜。開放的で、シート自体が大きいため安心感も高い。
![ホイールはグレード別に4種類あり、「TDI Highline」は写真の18インチアルミホイールを標準装備する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173876_201903251609560000001.jpeg)
![「TDI」系は2.0ℓの直4ディーゼルターボを搭載。ハイブリッド車に対して、高速巡航性能でアドバンテージを発揮する。アイドリングストップも標準装備。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173877_201903251610410000001.jpeg)
![通常時:高さ550mm 奥行き1100mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173878_201903251611060000001.jpeg)
![後席格納時:最小幅1000mm 最大奥行き:2050mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10008811/big_1173879_201903251611430000001.jpeg)
全長が長い分、荷室フロアの奥行きも圧倒的な広さを確保。後席には6対4分割可倒機構に加え、中央席を貫通するセンタースルーローディングも備わり、スキー板などを収納しやすい。
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