タンザニア:「マールブルグ病」の発生を受け、国境なき医師団は現地医療を支援
国境なき医師団 / 2025年2月5日 11時56分
2025年1月20日、タンザニアはマールブルグ病の発生を公式に宣言した。これを受け、国境なき医師団(MSF)は保健省の主導のもと、北東部カゲラ地方でこの感染症への対応を積極的に支援している。
医療スタッフへの研修や物資の提供を実施
感染症流行への対応経験を持つMSFは、最前線で働く医療スタッフに研修を行うほか、必要な防護具や医療機器を提供することで、現地の対応能力を強化している。これらの活動は保健省や世界保健機関(WHO)などとともに行っている。
MSF活動責任者のトマソ・サントは、「タンザニア当局は、この感染症を封じ込めるために、そして、さまざまな保健機関の連携を促進するために尽力しています。MSFは現在、症例管理能力の強化や、感染予防・管理対策の実施など、技術的な側面に重点を置いています」と話す。
MSFは、マールブルグ病が地域にもたらす影響を最小限にとどめ、病気がこれ以上拡大しないよう、活動に取り組んでいく。
保健省は1月28日時点で、確定症例2人、確定症例からの死亡2人、感染疑いからの死亡8人を報告。さらに、疑い症状の64人と接触者281人の症状を観察している。
マールブルグ病とは?
WHOによると、マールブルグ病(Marburg Virus Disease)はマールブルグ・ウイルスによって引き起こされる出血熱で、命を脅かすことがある。フルーツコウモリから人に感染し、人から人への接触を通して広がる。主な症状は、発熱、嘔吐、下痢、出血などだ。発生状況や医療の有無にもよるが、致死率は25%近くから90%近くに上る。 迅速な治療が行われないと、すぐに臓器不全を引き起こし、死につながるおそれがある。
早急に行うべき対策は?
感染者の迅速な隔離、感染者と接触した人の追跡、適切な感染対策が施された治療施設の設置が重要。 公衆衛生キャンペーンや隔離措置も実施する必要がある。
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