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名言ななめ斬り! 第73回 野村克也の名言「沙知代は世界にひとりきり」-“いい妻”がどんな女性か、他人にはわからない

マイナビニュース / 2024年4月2日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

男女平等とか、ジェンダーフリーなんて言っても、世の中の根っこのところは全然変わっていないんじゃないか。MLBのロサンゼルス・ドジャーズ所属の大谷翔平選手の結婚のニュースを見るたびに、そんなことを思ったりします。真美子夫人はタレントや女子アナなどの“出役”ではなかったため安堵する声があったり、夫人の持ち物がハイブランドでないことに好感が持てるとか、料理の腕前がどうのこうのという記事も目にしました。これって結局、大谷選手のようなスーパーヒーローの妻は控えめで(芸能界やテレビの世界で働くようなでしゃばりではない)、大金持ちなのに金遣いがあらくなく、料理上手で夫の体調管理に徹しろと言っているのと同じではないでしょうか。

○超簡単にふり返る、野球人・野村克也と沙知代の出会い

もう昭和ではないといいながら、本音の部分ではど昭和。そんなときに思い出されるのが、プロ野球選手の野村克也さんなのです。戦後初の三冠王に輝き、引退後は多くの球団で指揮を執った名将として知られています。さぞ華やかな野球人生を歩んできたと想像しますが、なんとテスト生による入団で、そもそも野球選手になりたいと熱望していたのではなく、運動神経が抜群だったために、一獲千金を狙っての挑戦だったそうです。野村家は母子家庭で、家計を助けるために、野村さん自身も子どもの頃からいろいろなアルバイトをしていたそうです。苦労するお母さんを助けたいという気持からのプロ入りでした。

そこからも、とんとん拍子にいったわけではなく、解雇されそうになることもありますが、本人の粘り強さを、指導者の引き立てにより、捕手で四番へと成長します。野球のスコアは、当時は打者のためのもので、野村さんも研究に研究を重ねましたが、ある時、それがキャッチャーとしてのリードに使えることに気付きます。地道な努力から、新しいものを生み出すというのは、野村さんの真骨頂かもしれません。

年俸も増えて親孝行もできたことでしょうし、料理上手で控えめな社長令嬢である女性と結婚し、お子さんも生まれ……と順風満帆でしたが、ここである事件が起きます。35歳のときに、野村さんは二度目の妻となる沙知代さんと出会ってしまうのです。二人とも家庭があったので(沙知代さんの夫と二人のお子さんは、アメリカにいました)、不倫でした。お互い家庭があまりうまくいっていなかったこともあり、二人は同棲を始めますが、マンションに泥棒が入ったことで、二人の関係が明るみになります。こういう時、フツウの女性なら静かにしておこうと思うものでしょう。しかし、沙知代さんは外堀を埋めるかのように、野村さんの妻のようにふるまい、野村さんが監督をしていたチームの人事にも口を出していきます。
○野村監督の名言「仕事はいくらでもありますが、沙知代という女性は、世界に一人だけしかいません」

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