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デル、中堅・中小企業と学術機関の知見をつなぐ「DXイノベーションコネクト」始動

マイナビニュース / 2024年4月11日 13時8分

画像提供:マイナビニュース

デル・テクノロジーズ(以下、デル)は4月10日、中堅・中小企業が大学や学術機関などと協力して革新的なプロジェクトやイニシアティブの実現を共同で目指すためのプラットフォーム「DXイノベーションコネクト」を提供開始することを発表し説明会を開いた。
中堅・中小企業と大学を結ぶプラットフォーム

デルは2020年から、中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するべく、奈良先端科学技術大学院大学などと共同で企業参加型のコンテスト「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」を開催している。このプログラムでは、事業変革に必要なデジタルスキルを有する人材の育成を進めてきた。

しかし、事業変革の第一歩となるPoC(Proof of Concept:概念実証)フェーズに進む際には、企業の持つ知見や知財が高いレベルで求められ、コンサルティングファームなどに相談する場合は高額なコストが必要になることから、人材育成を目的とした同プログラムだけではDX推進を後押しすることが難しい状況だった。

これに対し、今回開始するDXイノベーションコネクトは、企業と共同研究を進めたい大学や学術機関が持つ知見と、DXを進めたい中堅・中小企業をマッチングすることで、企業規模に見合うコストでのPoCを支援する仕組みだ。

デルによると、プログラムに参加する大学や研究機関は、企業との共同研究を実施するきっかけを得ることができる。一方で、民間企業は大学などが持つ研究成果を使いながら比較的安価にPoCを実施できる利点があるという。

さらに将来的には、自治体なども参画して各地域におけるDXエコシステムの創出も狙う。地域の銀行や金融機関もプログラムに巻き込みファンドを形成して、地元企業への融資および投資機会を提供していくとしている。

デルの常務執行役員で公共営業統括本部長を務める諸原裕二氏は「産学官の新たなエコシステムを作り、地方創生はもとより中堅・中小企業のデジタル変革を進めることで、国内企業、ひいては日本全体の国際競争力強化につながれば」と期待を見せていた。

マッチングまでの具体的な流れ

同社がこれまで実施していた従来のDXアクセラレーションプログラムは、無くなるわけではない。DXアクセラレーションプログラムで提供してきたDX人材育成は「DX Learning Community」として引き続き提供する。今回発表したDXイノベーションコネクトは、より上位の広い領域をカバーする取り組みとして展開する。

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