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中小でもできる!ITブランディング 第24回 「めっき相談所」を商標登録しニッチトップのブランディング目指す~日本電鍍工業の寺内社長

マイナビニュース / 2024年4月15日 9時0分

画像提供:マイナビニュース

自社の商品やサービスを「その企業ならでは」と認識してもらう企業ブランディングへの注目が集まっている。その背景としては、国内外の競争激化や物価の上昇などがある。しかし、大企業と違い、中小企業がブランド戦略を打ち出すのは容易ではないとされる。こうした中で、インターネットを活用してコストを抑制しつつ、効果的なブランディングを実施する中小企業やB to B(企業間取引)企業も出始めている。本連載では、ITなどを活用してブランディングを行っている事例を紹介する。

第24回はめっき加工を手掛ける日本電鍍(でんと)工業(大阪市)を取り上げる。同社はホームページに「めっき相談所」というコーナーを設け、質問や疑問に答えている。めっき相談所は商標登録して自社のブランディングにも活用している。寺内亮一社長は「当社に相談すれば何とかしてくれるというイメージを持ってもらうことが重要だ」と話す。聞き手はZenkenの本村丹努琉(もとむら・たつる)氏。

日本電鍍工業 代表取締役 寺内亮一氏
大阪大学大学院工学研究科生産科学専攻修了後、松下電工(現 パナソニック)を経て、2005年3月に伯父の経営する日本電鍍工業に入社。2012年5月に同社の代表取締役社長に就任(現任)。
従来からの亜鉛めっき事業および化学研磨事業に加えて、機能性めっき事業を展開。2023年にはR&Dセンターを開設。自社の有するめっき加工技術やノウハウを生かして、「めっき相談所」として問題解決や提案型の営業スタイルを行っている。大学新卒生採用を積極的に行い、若手責任者の育成をしている。めっき工場では珍しく働く人の半数が女性。経営理念は「ONE RANK UP!」。
会社全体で、資格取得や新しいことに取り組んでいる。自身も今年から博士後期課程に進学し、博士号取得を目指す。

○ポイント

①ブランディングは潜在顧客に自社を連想してもらうための有力な手段
②パソコンに映るホームページの画面の大きさは大企業も中小企業も同じ
③ホームページの「めっき相談所」で情報発信。商標登録でニッチトップをアピール
④ブランディングに熱心なだけではダメ。ブランディングに見合う企業の実力が重要

本村:日本電鍍工業は企業向けにめっき加工などを手掛けています。御社の概要と強みを教えてください。

寺内:当社は金属へのめっきなど表面処理を手掛けており、関西を中心に取引先が常時120~150社あります。特徴は顧客のニーズを詳しく聞きとり、めっきの性能や役割を丁寧に解説して最適な対応ができることです。当社には「電気めっき技能士特級」の資格所有者など専門人材がたくさんおり、優れた加工技術も備えています。私自身も大学の工学部を卒業しており、大手メーカーの研究職の経験があります。

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