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Micron、最大1.8TBを提供する車載グレードのクアッドポートSSDを発表

マイナビニュース / 2024年4月15日 6時49分

画像提供:マイナビニュース

Micron Technologyは、大量のデータとAIを活用した自動運転車のワークロード処理の加速を可能とするクアッドポートSSD「Micron 4150AT SSD」のサンプルを世界中の自動車メーカーへ開始したと発表した。

同製品は、最大4つのSoCと接続が可能で、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV/SDIV)で必要とされるストレージを一元化することを可能としたもの。シングルルートIOバーチャリゼーション(SR-IOV)、PCIe Gen 4インタフェース、耐久性のある車載向け設計などの機能を搭載することで、車載グレードでありながらデータセンターレベルの柔軟性と性能を自動車に提供するとしている。

その性能は、4KBのランダム読み取りと書き込みのIOPSはそれぞれ60万IOPSと10万IOPS以上としており、SSD内で複数SoCからのデータストリームを一度に、かつ効率的に管理することができるため、先進運転支援システム(ADAS)、車載インフォテインメント(IVI)、AIを活用したキャビンエクスペリエンスなど多様なシステムの処理に対応可能なソリューションとなると同社では説明している。

また、次世代自動車アーキテクチャの課題に対応するため、以下の特長を有しているともしている。
○マルチポート機能

エンドマーケット向けとして初となる4ポート搭載SSDであり、最大4つのSoCに接続することで、高い柔軟性と信頼性を提供する。これにより自動車メーカーは1つのポートをADASシステムに、別のポートをIVIシステムに接続することで、共通の重要なマップデータセットにアクセスしながらそれぞれのシステムがプライベートデータを保存することができるようになり、ストレージコストの削減を実現する。また、両方のシステムが共有データに同時にアクセスできるため、パフォーマンスの向上も図ることができ、ボトルネックを解決できるほか、冗長的なデータコピーを保持する必要がなくなる。
○仮想化

SR-IOV機能により、最大64台の仮想マシン(VM)の大量のマルチホストワークロードに対して高いパフォーマンスを実現するほか、独自の仮想化機能により、ストレージプールを共有しながら、各SoCと仮想マシンはローカル処理用の独立したストレージ領域を持つことで効率性を最大化できる。また、SR-IOV機能は、入出力(I/O)をVMからSSDに直接行うため、典型的な準仮想化とは異なり、I/Oがソフトウェアハイパーバイザーを経由してSSDにルーティングすることによる遅延が発生しないことが特徴で、ソフトウェアレイヤを迂回することで、SSDのランダム読み込みパフォーマンスを最大3倍向上させることができるようになる。
○セキュリティの強化

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