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京都女子大の学生たちがスマート道路灯の活用アイデアを裾野市長に提案

マイナビニュース / 2024年4月17日 13時11分

京都女子大のデータサイエンス学部は、2023年4月に開設されたばかりの学部。その名の通り、データサイエンスの基盤となる分野を学ぶとともに、社会の課題を洞察し解決に向けてデータサイエンスを応用できる人材を育成することが目指されている。なお同学部は、2023年9月にダッソー・システムズとの間で連携・協力していく包括的協定を締結し、データサイエンス教育やIT人材の育成、さらにITを活用した街づくりへの貢献に向けた連携を行っており、スマート道路灯に関する実証実験に参画していたダッソー・システムズを介した産学連携の一環としてプロジェクトに参画した。

今回のプロジェクトにおいて、京都女子大では、スマート道路灯の活用法・発展性についてアイデア出しを行うワークショップを開催したとのこと。文字やアイコンを描画する“照射機能”、AIカメラやセンサを活用した“センシング機能”のそれぞれについて考えながら、最後にはそれらを組み合わせた“複合シナリオ”として、効果的な活用方法を探ってきた。

そして今回、ワークショップでディスカッションを行った8グループのうち代表者の学生たちが参加し、プロジェクトに参画する事業者の前で実際にプレゼンテーションを実施。裾野市長の村田悠(はるかぜ)氏やダッソー・システムズのフィリップ・ゴドブ代表取締役社長などが見守る中、スマート道路灯の新たな可能性を提案したのだ。

○交通安全に限らない活用方法 - 街づくりへの貢献も

今回のプレゼンテーションに参加したのは、8グループ合計で18名の学生。プレゼンテーションのテーマは「スマート道路灯とローカル5Gを用いた交通安全課題の解決を目指す実証事業」で、スマート道路灯が持つ特徴を整理しながら、解決すべき課題やそのアプローチについて発表された。

8グループすべてがスマート道路灯の特徴として重視していたのが、表示内容を“リアルタイム”で変更できる点だった。従来の道路灯では明かりとなるだけだったのが、これからは情報伝達の役割も担えるようになる上、ローカル5Gの活用によって常時通信が可能であることも、想像の幅を大きく広げたようだ。しかし、その活用方法については、さまざまな角度が見られた。

ドライバーの安全運転を助けるという目的で多く提案されたのは、天候情報や道路状態など時々刻々と変化する状況を伝える機能。路面凍結をはじめとする状態をセンシングし、わかりやすく伝えることが必要だという。また、渋滞情報なども通知できれば効率的な運転にもつながる、というアイデアも見られ、非常時の交通整備についても活用できる可能性が提案された。さらにその表示方法についても、路面への描画に限らず、車に搭載されたカーナビとの通信が効果的、という意見もあった。

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