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早大、野菜をよく噛んで食べることは食後の血糖値を下げる効果があると発表

マイナビニュース / 2024年4月19日 13時36分

食事開始の0分から、15分、30分、45分、60分、90分、120分、180分後に、それぞれの条件で採血が行われ、「血糖」、血糖値変動メカニズムの指標として「インスリン」と「インクレチン(GIP、GLP-1)」の血中濃度が調べられた。細かく見ると、まず試験全体(180分)におけるインスリンおよびGIPの上昇曲線下面積は、咀嚼条件で高値を示すことが確認された。一方、血糖では明らかな差は確認されなかったという。

また、消化吸収速度で血中の応答が変わってくるGLP-1には、胃内容物排出の遅延を介した食後の血糖値の上昇を抑制する作用を有するため、GLP-1の血中の経時変化による解析が行われ、比較がなされた。すると、咀嚼条件で食事開始45分から90分の時間帯で高値を示すことが確認された。一方、試験全体(180分)におけるGLP-1の上昇曲線下面積では明らかな差は確認されなかったとした。

なお、食後のインスリンやインクレチン分泌が促進されたにも関わらず、今回は条件間で食後血糖値の差が認められなかった理由は、試験食が一般的な食事とは異なるゼリー飲料だったことが理由の1つとして考えられるとした。

インスリンは、食事による血糖値の上昇により分泌される場合と、インクレチンによって分泌される場合がある。今回の研究において、野菜を「咀嚼して食べる」ことが、どちらに作用、あるいは両方に作用したのかは不明とする。魚や肉に含まれる脂肪酸がインクレチン分泌を促すことが知られていることから、今後は、野菜と一般的な食事とを組み合わせ、「ゆっくりとよく噛んで食べる」ことで、今回の研究と同様に食後にインスリンやインクレチンの分泌が促進され、食後の血糖値の上昇を抑えられるのかどうかということを幅広い年代や性別で調査する必要があるとしている。
(波留久泉)



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