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『光る君へ』“書の達人”藤原行成役の渡辺大知、書道シーンも吹き替えなし 達筆ぶりに書道指導・根本知氏「天才」

マイナビニュース / 2024年4月20日 17時0分

その後、渡辺と会って字を書いてもらった時に、「この人ならできる」と任せることに。

「行成は憧れの存在で、僕からしたら神様です。平安時代の書の神様の字を自分がやりたいという思いも多少あり、そして何より本当に字がうまくないといけないということで、自分がやったほうがいいかもしれないと思っていましたが、大知さんに会って、これだけうまいなら大丈夫だと思いました」

渡辺は書道未経験者。根本氏の筆の動きを完全にコピーして、そっくりの字を書いているそうで、そのうまさに根本氏は驚いたという。

「とてもうまかったので、『(書道を)やったことがありますか?』と聞いたら『ないです』とおっしゃっていて、『なんでこんなにうまいんですか!?』と。僕が書いている時に、僕の顔のすぐ横に顔を持ってきて見ていて、動画で撮っているかのように毛先の動きなどを目に焼き付けて、そのまま同じように書いていて、この人は天才だなと思いました」

○手紙や巻物は根本知氏が作成「『行成になれ!』と思いながら」

完成版として登場する手紙や巻物などの作り物に関しては、根本氏が手掛けている。

「『行成になれ!』と思いながら作り物を書いています。『行成さんはもっとうまいはずですが、僕ができるのはここです』と。行成の字を見ながら書いていて、助監督の方に『根本さんは筆が速いから作り物が早い』と褒めてもらっていたのですが、『行成は遅いですね』と言われました(笑)。行成は一文字一文字、どんな字だったか確認したくなるので、ものすごく時間がかかります」

作り物は、実際に映る部分だけでなく、多めに書く必要があるという。

「巻物が透けた時に何も書かれてなかったら嘘くさくなってしまうので、透ける部分も書いています。あと、巻物を広げる場面で、予定よりも広げてしまった時に字がなかったらおかしいので、そういう可能性も考えて多めに書くように。映らないところまで書いているんです」

根本氏は、『光る君へ』をきっかけに藤原行成が注目され、自身のように行成の字を手本にする人が増えることも期待。「『藤原行成の字をやろうよ! これが日本の書道の夜明けだよ!』と声を大にして言いたいです」と熱く語ってくれた。

■根本知(ねもと・さとし)
埼玉県出身。大東文化大学大学院博士課程修了、2013年博士号(書道学)取得。大学で教鞭を執るかたわら、かな書道の教室やペン習字の講座を開く。2016年に初の個展を開催し、2019年にはニューヨークにて個展を開催。2024年の大河ドラマ『光る君へ』で題字と書道指導を担当している。

(C)NHK
(酒井青子)



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