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東大、女性医師による治療のメリットは女性患者の方が有意に大きいと確認

マイナビニュース / 2024年4月25日 6時0分

また分析においては、さまざまな患者の要因(年齢、性別、主傷病、併存疾患など)、医師の要因(年齢、学位、年間診療患者数)、および病院の固定効果を調整することのできる回帰モデルが使用され、それらの影響が統計的に補正された。

その結果、入院後30日以内の調整後死亡率は、女性患者では、女性医師に治療された場合8.15%、男性医師に治療された場合8.38%と、女性医師の方が0.24ポイント統計学的に有意に低いことが確認された。それに対し男性患者では、女性医師に治療された場合10.23%、男性医師に治療された場合10.15%と、女性医師の方が死亡率が低い傾向はあるものの、統計学的に有意な差はなかったとした。再入院率についても同様の傾向が認められたという。これらの結果から、女性医師の治療による患者への「利益」は、女性患者において大きいということが判明した。

これらの結果は、特に女性患者が質の高い治療を受けるためには、医療現場における女性医師を増やす努力を続ける必要性が示されている。また結果のメカニズムは不明だが、男性医師が女性患者の症状を過小評価したり、女性患者が女性医師にはより気兼ねなく症状を打ち明けられたりすることなどが、この結果の背景にあると研究チームでは推測しているという。今後は、そうした具体的なメカニズムをより詳細に解明することで、質の高い医療を男女平等に提供する方策を講じていく必要があると考えているとした。
(波留久泉)



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