サウンドも値段も超ド級?! Brise Audio初のイヤホンシステム「FUGAKU」の衝撃
マイナビニュース / 2024年5月2日 11時0分
今年もオーディオイベント「春のヘッドフォン祭」の季節がやってきました。同イベントでは発表されたばかりの新製品がキービジュアルを飾るのが恒例となっており、今回ピックアップされた製品のひとつがBrise Audioの「FUGAKU」。見たところポータブルアンプに接続されたイヤホンのようですが、なんと参考価格が250万円(!)という超ド級の製品なのです。高級イヤホンになじみのない方は驚かれるかもしれませんが、なじみのある筆者も仰天しています。どういうことなの……!?
そんな大注目のFUGAKUを、4月27日に都内で開催されたヘッドフォン祭会場で試聴してきました。どのような技術が使われて、どのような音質に仕上がり、この価格に至ったのか。それを感じたファーストインプレッションをお届けします。
FUGAKUのキモは「専用マルチアンプ+多ドライヤホン」の合わせ技にあり
FUGAKUを紹介する前に、Brise Audio(ブリスオーディオ)というブランドについて簡単に触れておきます。Brise Audioは2015年に設立された、さまざまなオーディオ用ケーブルを手掛けるブランド。ホームオーディオ環境の構築から、イヤホンのリケーブルまで、今や「ケーブルの交換」を意識するユーザーなら誰もが知るブランドといっても過言ではないでしょう。
そんなBrise Audioですが、イヤホン製品の発表は今回が初。しかもそれが、数あるイヤホンの中でも並び立つものがない価格で発表したということに、同社の自信、そして“気迫”に近いものを感じます。
それでは、FUGAKUの詳細を紹介していきましょう。ここまで「イヤホン」として紹介してきましたが、厳密には「イヤホン+専用ポータブルアンプ+専用ケーブル」を組み合わせた製品であり、“アルティメットポータブルオーディオシステム”と称されています。
「高級なポータブルアンプとイヤホンなんてこの世にいくらでもあるじゃないか?」と考える人も多いでしょう。しかし、FUGAKUが既存のポータブルオーディオと比較して唯一無二である点、それは「ハイブリッドドライバー構成」かつ「フルアナログマルチアンプ方式」であることです。
FUGAKUでは、超高域用MEMSスピーカー1基、高域/中域/中低域用のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー計5基、低域用ダイナミックドライバー2基の8ドライバー5ウェイ構成を採用しています。ポータブルオーディオ業界で注目を集める「MEMSスピーカー」を採用していることも特徴のひとつですが、同様に複数のドライバーユニットを搭載した、いわゆる“多ドラ機”自体は珍しくありません。重要なのは、複数のアンプで各ドライバーを駆動しているということ。
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