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高橋一生、『岸辺露伴』は特別な作品「戻れる場所になりつつある」 自身にとっての幸せも語る

マイナビニュース / 2024年5月5日 8時0分

ドラマでも映画でも、しっかりとしたクオリティを担保することでブレることがない世界観を演出した。一方で、映画を経験したことで、確実にプラスになっているものもあるという。

「先ほどドラマと映画が変わらないニュアンスでできたという話をしましたが、映画を経験したことで、確実に体感として得たものはあったんです。それは連続してやってきたことによる経験則なのか、ルーヴルという場所に行ってお芝居をして作品を作ったことがそうさせているのかははっきりと言語化できないのですが、今回『密漁海岸』を撮影していたとき、何か決定的な変化を感じました。一つ言えるのは『こうした方が俺は好きかも』ということをキャスト、スタッフがみんな持ち寄れるようになってきているというのは明確に感じています」。

●「惜しむことなく露伴に全部突っ込みたい」

『岸辺露伴』という人物、そして彼が動くことで生じる物語、世界観に心酔する仲間たちが集った現場。好きなものを純粋な思いで作る――というシンプルな考えがブレないことが、高橋にとってはかけがえのない居場所となっているようだ。

「以前、一貴さんが『ひっそりと自分たちの好きなことがやれればいい』と話していましたが、その思いはいまだに変わっていません。僕にとって、すべての作品においても、自分の芝居の人生においても、ステップアップ云々ということはもういいんです(笑)。この作品は大きな反響をいただいていますが、『岸辺露伴は動かない』のひっそり感というか、自分のミニマムな、出来る限り自分の半径何メートルぐらいの人たちと幸せにやっていることを『思っていたより面白いじゃん』と言ってもらえることが、僕にとっての幸せなんです。今後もそのスタンスは変わらないと思います。工業生産のラインに乗せようという思惑がまったくない仲間たちと出来ていることはとてもうれしいです」。

モノ作りの理想的な現場で過ごせた4年間。高橋にとって『岸辺露伴は動かない』という作品はどんな存在なのだろうか――。

「どんどん戻れる場所になりつつあります。ほかの作品をやっているときも『もしかしたら、きっとあるかもしれない』と思うと、体も下手なことはできませんし、43歳になってちょっと太り始めたかな……いや、太るわけにはいかないなとか、もうちょっと太ってみようかなとか、肉体的にこうしたいなと思うところに、この作品があることで、いろいろな思いが及ぶこともあります。その意味では特別な作品ですね。基本的に1つの役が5年も続けられることなんて、多分ないですから。そのなかからもらえるものはいくらでももらって、しかも惜しむことなく露伴に全部突っ込みたいなと思っている。そんな関係に慣れること自体、自分の俳優人生にとっては、非常にまれなことだと思います」。

■高橋一生
1980年12月9日生まれ、東京都出身。ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。近年の主な出演作は、映画『スパイの妻』(20)、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)、ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズ(NHK)、『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』(23/テレビ朝日)など。現在、『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』(テレビ朝日)が放送中。ドラマプレミアム『ブラック・ジャック』(テレビ朝日)が6月30日放送予定。
(磯部正和)



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