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PCI-SIG、OCuLinkの後継となるCopprLink Cable Specification 1.0をリリース

マイナビニュース / 2024年5月6日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

米PCI-SIGは5月1日(米国時間)、従来のOCuLinkの後継として「CopprLink Cable Specification 1.0」をリリースした事を発表した。事前資料を基に、簡単にご紹介したい。

元々PCI-SIGとしては、2012年からPCI Expressの配線を外部などに引っ張り出す(あるいはシャーシ内での複雑な取り回しに対応する)ために、OCuLinkの仕様策定を始めていた。OCuLinkという名称はこの記事のPhoto04の脚注にあるように、「いや単純にOpticalとCu(Copper)のLinkなんで頭文字とってOCuLink」という話で、この当時はCopper、つまり銅配線以外に光ファイバーを利用した仕様も考慮していた。ただ2013年でもまだRevision 0.5であり、標準化が完了したのは2015年10月の事だった。

このOCuLinkはPCI Express Gen 3およびGen 4に対応しており、とゆう事は最大16GT/secまでの転送に対応している格好である。すでにこのOCuLinkは広く利用されているのはご存じの通りである。

ただ、昨今ではすでにOCuLinkでは性能が不足気味になっている。DiscreteのGPUも、コンシューマ向けはPCI Express Gen 4対応の製品だけだからOCuLinkで不足は無いが、Server向けのGPGPU的用途の製品はPCI Express Gen 5対応が進みつつあり、しかもOCuLinkでの接続を前提としている。例えばAMDのGenoa用のReference BoardであるTitaniteでは、PCIe Slotそのものは2本しか用意されず、残りは全部OCuLinkのコネクタとして配されているのが判る。Titaniteは無理やりOCuLinkにPCIe Gen5の信号を通している(Photo01)訳だが、こういう使われ方が増えてきている事に対応し、「きちんとPCIe 5.0の信号を通せるケーブル」の必要性が高まっていた。

これに対応すべくPCI-SIGでもCablingに関してWork Groupが活動を行っており(Photo02)、ここでCabling Work GroupとElectrical Work Groupが共同で策定を行ったのが今回のCopprLinkという訳だ。

さてそのCopprLinkであるが、Internal CableとExternal Cableの2種類の仕様が策定された。まずInternal Cableの方(Photo03)であるが、これは先のTitaniteのケースと同じような使い方で、シャーシ内の配線に利用される形のものである。

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