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角換わり早繰り銀の決定版⁉ 糸谷八段が兄弟子の貫録示し8強入り 第72期王座戦挑戦者決定トーナメント

マイナビニュース / 2024年5月9日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

第72期王座戦(主催:日本経済新聞社、日本将棋連盟)は藤井聡太王座への挑戦権を争う挑戦者決定トーナメントが進行中。5月8日(水)には糸谷哲郎八段―千田翔太八段の一戦が関西将棋会館で行われました。対局の結果、得意の角換わり早繰り銀を駆使した糸谷八段が79手で快勝。弟弟子を下してベスト8進出を決めています。
○早繰り銀 VS 腰掛け銀

16名で争われるトーナメントの1回戦。先手番を得た糸谷八段は得意の角換わり早繰り銀で主導権を握ります。玉を7筋まで移動させてから仕掛けたのは、この定跡で狙われがちな左桂にヒモをつける意図で、スムーズに右辺からの攻撃に移行できるのがメリットです。

後手の千田八段も手筋の角打ちで局面の複雑化を図りますが、ここからの糸谷八段の指し回しが秀逸でした。狙われた飛車を馬にぶつけてさばいたのは自玉の深さを生かす大局観。自陣一段目に飛車を打ち込まれても一段金を軸に防波堤の歩を打てば自玉は安泰です。

○糸谷八段が攻め切り快勝

終盤の入り口の段階で局面は糸谷八段優勢に。これを裏付けるように持ち時間も千田八段の方が先に減っていきます。守りの銀を犠牲に自陣の憂いを一掃した糸谷八段は、満を持して反撃に乗り出しました。遊び駒だった右桂を跳ね出す手が間に合っては味よい限りです。

終局時刻は17時14分、最後は形勢の開きを認めた千田八段の投了で糸谷八段が勝利。感想戦で千田八段は、序盤に取った9筋の位が生きない展開にしてしまったことを後悔しました。勝った糸谷八段は次戦でベスト4入りを懸けて羽生善治九段と対戦します。

水留啓(将棋情報局)
(将棋情報局)

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