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森永製菓が独自素材で“長寿遺伝子”の増加を確認 櫻井翔氏「疲労感が軽やかに」

マイナビニュース / 2024年5月9日 18時8分

画像提供:マイナビニュース

●ヒト実験でもサーチュイン活性化作用を確認
森永製菓は5月9日、パッションフルーツ由来の機能性関与成分であるピセアタンノールを含有する同社独自の機能性表示対応食品素材「PASSIENOL」(パセノール)について、ヒトを対象とした実験で、“長寿遺伝子”とも呼ばれるサーチュイン遺伝子の発現がパセノール摂取群において増加することを確認したと発表した。

同発表に際し森永製菓は、パセノールに関する研究成果および新プロジェクトの発表会を開催。パセノールのナビゲーターとして櫻井翔氏が登壇し、世界を舞台に活躍するトップアスリートやパートナー企業とのトークセッションを通じて、その重要性やプロジェクトについて語った。

○パッションフルーツ由来素材が長寿遺伝子を活性化

森永製菓が独自開発したパセノールは、パッションフルーツの種子に多く含まれるポリフェノール成分のピセアタンノールを、同社独自の特許技術を用いて抽出し食品原料として製造したもの。その開発は、健康機能素材開発を目指して2006年に開始された植物のアンチエイジング機能に関する研究に端を発し、2012年には工業的な成分抽出および食品原料としての製造に成功。2016年からは、食品原料としての供給が開始されている。

パセノールの主要成分であるピセアタンノールが持つ機能として注目されているのが、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子の活性化作用だ。哺乳類の体内に7種類存在し、ヒトの各部位に分布するとされる同遺伝子は、細胞に危機が訪れた際の“番人”として細胞が生きのびるよう作用するタンパク質(サーチュイン)を産生するといい、損傷したDNAの修復や酸化ストレスの軽減、オートファジーの活性化など、老化や病気を防ぐためのさまざまな働きを担うとする。

このように健康維持に欠かせないサーチュインについて、その活性化には、運動やカロリー制限などといった習慣が効果的だとされている。さらに昨今では、サーチュインに直接作用する活性化薬が探索されている最中で、現在ではブドウの果皮や赤ワインに含まれるポリフェノールの「レスベラトロール」と、前出のピセアタンノールが積極的に検討されている。

そのうちレスベラトロールについては、加齢に伴う運動機能の低下を軽減することがマウス実験により判明しており、心不全につながる心筋細胞の肥大化や、皮膚が薄くなるという老化現象についても、軽減作用があることが報告されている。また同物質は、筋ジストロフィー患者の筋力改善にも効果を発揮するとの研究も見られ、さまざまな疾患の治療に適用できる可能性が示唆されているという。

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