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ヤマハPAS、人間工学に基づいた「新型サドル」のこだわりとは? - 座りやすいサドルってどんなサドル?

マイナビニュース / 2024年5月31日 12時48分

――かなり厚みがあるサドルですが、柔らかすぎず硬すぎず、しっかりホールドしてくれる感触ですね。

芳賀さん:クッションが柔らかすぎると漕ぎづらくなるので、ある程度コシがありつつ乗っていて気持ちの良い素材を採用しました。大きな座面とクッションでお尻を支える、乗りやすいサドルです。

――電動アシスト自転車「PAS」は毎年リニューアルを重ねていますが、今回なぜサドルをリニューアルしたのでしょうか。

久保田さん:自転車を購入時にサドルを重視するお客様こそ多くないものですが、自転車に乗る際、乗り手と自転車が最も大きく接する面がサドルです。快適なサドルがモデルに対する満足度に繋がっていくのではないかと考え、リニューアルを行いました。

実際に「PAS With/With SP」のお客様調査を行った際、「サドルが前滑りする」「乗っているとお尻が痛くなる」といった声も寄せられています。特に「PAS With SP」のお客様は長距離長時間乗るユーザーが多いためか、サドルの座り心地に対する不満も「PAS With」と比べて多い傾向がみられました。そのような声を受け、昨年の2023年モデル、そして今年(2024年)の2024年モデルと、2年連続でサドルをリニューアルしているんです。

ーー2年連続でリニューアルしているんですか!?

久保田さん:2023年モデルの「PAS With SP」では、座りやすく安定感のある「ハートサドル」を開発しました。このサドルは「PAS With」のスタンダードモデルに向けて開発を行っていたのですが、より快適なサドルに対するヒントが得られたため、次のステップとして「PAS With SP」用としてより長時間乗れる「プレミアムサドル」につながりました。

――開発の際、こだわったポイントを教えてもらえますか?

芳賀さん:「乗っていて嫌にならないこと」にこだわりました。上り坂や路面の状況に合わせて座面の位置を変えやすく、こぎやすい広さに仕上げています。前年に「ハートサドル」を開発していますが、そもそも快適なサドルの形状はどんなものなのか、真四角なウレタンを削っていくところから始まりました。削って乗って削って乗ってを繰り返しましたね。前の出っ張りをなくてもいいんじゃないか? とか自由な発想で作っています。

久保田さん:誰もが座りやすくて違和感なく乗れるよう、性別や体型が異なる社内のメンバーで何度も試乗して妥協せずにつきつめました。普段は社内で試乗していましたが、完成して長距離を走ったら気づく違和感もありましたね。ミリ単位で乗り心地が変わるので、乗りながら気になる所を削ったりもしました。

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