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エンタープライズIT新潮流 第27回 効果的なディスカションの方法を伝授します - そのブレインストーミング、まだやりますか?

マイナビニュース / 2024年5月27日 7時0分

ただ、ディスカッションに参加する人は、共通する課題を持つグループに限定するのがいいです。そうすれば、自分ごととしてディスカッションを行い、出てきた課題に対してのアクションを自責としてつなげることができます。この場合でも、事前に自分の意見をまとめてきてもらい、特定の強い人の意見に巻き込まれることなく公平に課題出しができるように工夫をすべきです。

ディスカッションを課題解決の場として利用する場合は、特定の課題に対して、その場で解決するのではなく、自分が持つ悩みや解決方法の案について経験豊富な参加者からヒントをもらう場にするといいと思います。解決するのは、その役割を持った人の責務であるからです。

参加者が課題についてディスカッションする場にも、工夫が必要です。筆者はなるべく、その場でぼやっとしたディスカッションはしないようにしています。そのためには、事前の準備と、ディスカッション後のNext Actionを明確にすることが大切です。

具体的には「テーマを決める」「それに対して、自分または自分の部門でどのように取り組むかを事前に考えてきてもらう」など、共通のフォーマットで宿題を出すとよいかと思います。そして、ディスカションの場では、事前に準備した内容を発表してもらい、それに対して、アドバイスをもらいます。同じテーマでディスカッションすることで、他者の取り組みからヒントを得ることもできます。

ディスカッションが終わると、30日後、60日後、90日後などを締め切りしたNext Actionを洗い出します。その締め切り日あたりに、進捗を確認する場を設けるとよいかもしれません。場合によっては、上司にNext Actionを提出して、上司とだけ進捗確認することもあります。お分かりいただけるように、自責としてディスカッションを進める工夫をしているのです。

このように、ディスカッションを効果的に行うためには、エネルギーも必要なのです。エネルギーをかけない場合は、それなりの結果しか出ません。

北川裕康 キタガワヒロヤス 35年以上にわたりB to BのITビジネスに関わり、マイクロソフト、シスコシステムズ、SAS Institute、Workday、Infor、IFS などのグローバル企業で、マーケティング、戦略&オペレーションなどで執行役員などを歴任。現在は、独立して経営・マーケティングのコンサルティングサービスを提供しながら、AI insideの Chief Product Officer(CPO)を担当。大学は計算機科学を専攻して、富士通とDECにおいてソフトウェア技術者の経験もあり、ITにも精通している。前データサイエンティスト協会理事。マーケティング、テクノロジー、ビジネス戦略、人材育成に興味をもち、学習して、仕事で実践。書くことが1つの趣味で、連載や寄稿多数あり。 この著者の記事一覧はこちら



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