1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

自動車保険料が爆上がりしたら注意、運転データが転売されているかも

マイナビニュース / 2024年5月29日 7時35分

画像提供:マイナビニュース

ニューヨーク・タイムズが今年3月、シボレー・ボルトの所有者の自動車保険料が20%以上増えたが、その原因はデータブローカーであるLexisNexisにあったと報じた。

自動車所有者には事故歴も危険運転歴もなかったという。では、なぜこうしたことが起きたのだろうか。カスペルスキーが公式ブログで、自動車所有者が知らないうちに、自動車メーカーが顧客の運転データをデータブローカーに販売しており、さらにデータブローカーが保険会社に転売しているリスクについて説明している。
始まりはアプリの「安全運転ゲーミフィケーション」機能

LexisNexisは自動車保険会社と提携しており、通常は事故や交通違反の罰金に関するドライバー情報を保険会社に提供している。LexisNexisが作成したプロファイルには、運転の開始時刻と終了時刻、運転時間、距離、急加速と急ブレーキのすべての記録が含まれていることが明らかになったという。

保険会社はこれらのデータに基づいて、ドライバーの保険料を引き上げていたそうだ。

気になるのが、データブローカーはどうやってその詳細なデータを入手していたかということだ。ゼネラルモーターズのOnStar Smart Driverからデータを入手していたという。

OnStar Smart Driverとは、ゼネラルモーターズ(GM)の車両と、myChevrolet、myCadillac、myGMC、myBuickというモバイルアプリに組み込まれている「安全運転ゲーミフィケーション」機能だ。この機能は、急加速や急ブレーキ、スピード違反、およびその他の危険な行為を追跡する。
GMはデータの共有を顧客に明示していなかった

一部の自動車所有者によると、OnStar Smart Driverは自分で有効にしたのではなく、自動車ディーラーが設定したとのことだ。

さらに、問題であることに、GMのアプリでも利用規約でも、OnStar Smart Driverのデータが保険関連のデータブローカーと共有されることを明示していなかったという。

GMはモバイルアプリに関して、Webサイトにプライバシーステートメントを掲載しているが、そこでは収集したデータを第三者と共有する可能性について言及していながらも、保険会社の社名は具体的に挙げられていない。
三菱やスバルもLexisNexisと提携

そして、LexisNexisは、三菱自動車、スバル、韓国の起亜とも提携している。これらのメーカーは「運転スコア」や「ドライバーフィードバック」のような名称で、GMと同じような安全運転ゲーミフィケーションプログラムを提供している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください