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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第109回 Web3(暗号資産、NFT、ブロックチェーン技術、メタバース)の基礎知識と投資意義#8

マイナビニュース / 2024年6月7日 9時5分

2021年度の流行語大賞にもノミネートされ、なにかと話題になったNFTですが、はじまりはなにからなのでしょうか。NFTは、ゲームの世界から生まれています。詳しくは、本連載の前身「今からでも遅くない? 経験者が語る仮想通貨の現在とこれから」のトークンにはどんな種類があるの?をお読みいただければと思います。

ブロックチェーンを活用したゲームでは、アイテムやキャラクターをトークン化することができ、それらのトークンを「NFT」と呼んでいます。ゲーム内で入手、あるいは取引できるレアなデジタルアイテムがNFTです。ゲームの世界で誕生したNFTがやがて、デジタルアンティークやデジタルアート、メディアアートなどのリアルな世界にも広がっていきました。

当時のゲームには、仮想猫を購入、販売、収集、繁殖できるオンラインゲーム「CryptoKitties」や、戦った履歴をブロックチェーンに記録し、キャラクターの個性になるオンラインゲーム「Crypto Ninja」などがあります。
○NFTが持つ特徴とは

NFTが持つ主な特徴は、「数量を限定したデジタルコンテンツを流通できること」「1枚だけ発行されたトークンで唯一性があること」「トークンが発行者(アーティストなど)と所有者をつなぐことができる=所有者を特定できること」などです。

このNFTを用いることで、以下のような2つの仕組みを実現できます。

・二次流通以降もアーティスト等が収入を得られる仕組み
・美術館が所蔵作品を貸し出して別の美術館等で企画展を行うように、NFTをレンタルすることでアーティスト等やNFT所有者が収入を得られる仕組み

本の出版であれば例えば、初版本をNFT化し、数量限定で発行。二次流通以降も、著者や出版社にお金が入るようにすることができます。マンガや絵本の原画をNFT化し、NFTを貸し出してオンライン原画展を開催することもできますね。

発行するNFTの数量を限定し、NFT保有者(例えば、ファンクラブ会員)だけにコンテンツを配信することもできます。他にも、NFTを長期保有するとインセンティブがある仕組みをつくれたり、消滅する期間限定型のNFTを発行し、より限定感を演出することも可能です。アイデア次第で、活用方法はさまざまです。
○もはやNFTは新しいものでも珍しいものでもない

個人的には、NFTはもはや新しいものでも珍しいものでもないと感じます。特にデジタルアートやコレクションアイテムのNFTは、スピーディーにメインストリームになりました。ブロックチェーンそのものやビットコインに比べてNFTは目に見えるものなので、ゲームやアートなどの文化と関連して理解されやすかったのではないでしょうか。

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