1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

KDDIが宇宙事業を加速、共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始

マイナビニュース / 2024年5月30日 18時42分

画像提供:マイナビニュース

KDDIは5月30日、スタートアップと大企業が連携して、宇宙を活用しながら地球上の課題解決を目指す共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE(ムゲンラボ ユニバース)」を開始することを発表し、説明会を開いた。

同プログラムでは、宇宙空間を再現したデジタルツイン・デジタル空間や、低軌道上などの多様な実証環境、宇宙領域の有識者によるメンタリング・ネットワーキングの機会を提供することで、企業が宇宙事業に挑戦しやすい環境を支援する。

MUGENLABO UNIVERSEは何をするのか?

KDDIは2011年に、インキュベーションプログラムである「KDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)」を開始、同プログラムの下、2013年に国内大手企業複数社を束ねたパートナー連合を組成した。「KDDI ∞ Labo」は2018年には事業共創プラットフォームへと形態を変え、大企業とスタートアップの事業共創につながる活動を推進している。

2023年度はパートナー連合によるスタートアップの事業支援件数が年間900件を超えるなど、大手企業とスタートアップとの事業共創を目指した活動が続いている。同社は昨今の宇宙領域への期待の高まりを受けて、宇宙を活用した事業を手掛けたいスタートアップを支援するため、今回MUGENLABO UNIVERSEを開始する。

同プログラムでは、宇宙事業に取り組むスタートアップをはじめ、異業種のスタートアップ、大企業、有識者などが宇宙事業を共創し、また、宇宙技術を活用して地上の課題解決を目指す。

宇宙空間は微小重力や真空、極低温/高温、宇宙放射線の存在など、地球上とは異なるさまざまな特長を持つ。プログラムでは、こうした極限環境を利用して食糧問題やエネルギー問題、災害対策などに取り組みたい企業を支援する。

KDDIの取締役執行役員常務 CDO(Chief Digital Officer)の松田浩路氏は「地球上で起こる問題のうち、地球上だけで考えていても発想が生まれにくい問題に対して、あえて宇宙の厳しい環境でテストしてみることで新しい発想の創出を促せたら」と語っていた。

具体的には、ElevationSpace(エレベーションスペース)の小型低軌道衛星や、デジタルブラストの重力発生装置、スペースデータのデジタル空間「宇宙デジタルツイン」、ルナテラスが鳥取砂丘に構築した月面実証フィールドなど、さまざまな実験環境を提供して共創を促す。例として、以下の2社のデモが公開された。
デモ1:回収可能な宇宙環境利用プラットフォーム「ElevationSpace」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください