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WithSecureが年次イベント開催 - 中堅・中小企業のプロアクティブなセキュリティへの移行を支援

マイナビニュース / 2024年5月31日 7時0分

Koskela氏は「当社は中堅・中小企業のための新しいサイバーセキュリティ戦略の要素を持っています。Elements Cloudはレジリエンシー、顧客信頼とコンプライアンス、効率性を実現できるのです」と強調していた。
CISOが抱えるジレンマ

続いて、WithSecure CISO(最高情報セキュリティ責任者)のChristine Bejerasco氏が「CISOのジレンマ」について講演を行った。

Bejerasco氏は「過去20年間サイバーセキュリティの業界で働き、1年半前からCISOを務めています。私自身、自分が信じるものが変わりました。サイバーセキュリティでは絶対的なことが、さまざまな場面で起こり得るということを可能な限り、すべて把握しなければならず、規模の大小こそあれ戦いは日々あります」と述懐する。

同氏は問題が発生した際はストレスと感じるかもしれないが、チームのバックアップを得ながら再発防止に努めている一方、平穏時でもストレスはあるという。例えば、インシデントの低減、規制への対応、顧客からのストレス、仮説の復旧計画によるシミュレーションなど、さまざまなストレスが存在するとのことだ。

こうした、CISOとして落ち着いた時期でも多くのストレスに囲まれた状態を乗り切るために、同氏はスペイン人のFrancesc Miralles氏とHector Garcia氏が共著し、2016年に発刊された日本語の“生き甲斐”として日本人の長寿と幸福な人生の秘訣をまとめた「Ikigai」という書籍を紹介した。

この書籍で明示しているのは、何が得意で、何を愛し、世界に何を必要としているのか、報酬は何に支払われるのかを軸に、情熱、ミッション、専門的な職業、転職的な職業のベン図が重なり合うことでIkigaiが見い出されるというものだ。
CISOの“生き甲斐”とは?

Bejerasco氏は「CISOだけではなく、普遍的にわれわれとって目的に対する理解は必要です。やりたいことを明確化するために個人的な目的は重要です」と語る。時として取り返しのつかないこともあるものの、それは新しいことを学ぶ機会でもあるとも話す。

同氏は「自分がやっていることを愛するということは何を意味するのでしょうか?もし、自分の目的と一致する組織で働いているならシナジーは計り知れません」と力を込める。Bejerasco氏によると、CISOの“Ikigai”は「個人的なパーパス」「組織としてのパーパス」「セキュリティの成果」「リソース」の4つを、まずは定める。

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