1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

大河原克行のNewsInsight 第294回 NECが関西万博に「顔認証」を導入、日本のデジタル化の未来もかかる大型システム

マイナビニュース / 2024年5月30日 22時30分

画像提供:マイナビニュース

2025年4月13日から開幕する大阪・関西万博の会場内において、NECの顔認証システムが導入されることになる。入場管理および電子マネーによる決済において、顔認証技術を採用。会期中の登録者数は120万IDを想定しており、国内最大級の顔認証システムが稼働することになるという。

2025年日本国際博覧会協会の企画提案公募において、NECとSMBCのグループが、最優秀提案事業者に選ばれ、導入が決定した。NECは顔認証システムと顔認証用カメラを提供する。また、NECは「キャッシュレス決済 EXPO 2025 デジタルウォレット事業」にプラチナパートナーとして参画しており、その取り組みのひとつとして顔認証決済システムを提供するという。

2025年日本国際博覧会協会 企画局長の河本健一氏は、「大阪・関西万博では、全面的なキャッシュレス決済を導入する予定であり、原則として現金を使用することができない。会期中の184日間に、2820万人の来場が想定される会場では、60種類以上の決済手段が利用可能であり、万博オリジナルのキャッシュレスである『ミャクペ』も利用できるようにする。『ミャクペ』は万博会場以外にも、全国230万台以上のVISAのタッチ決済でも利用が可能である。まさに、未来社会の実験場となる」と前置きし、「今回の顔認証の実装により、会場内での来場者の利便性と安全性を高めることができる。顔認証は、『ミャクペ』の利用者全員が対象となり、据置型オールインワン決済端末のstera terminaが設置された店舗では顔認証を利用した決済サービスが利用できる。これにより、会場内の買い物が顔パスで行える。また、入場ゲートでの顔認証を追加することで、なりすまし防止を実現するとともに、スムーズに、セキュアに入場できる」と述べた。

2025年日本国際博覧会協会では、大阪・関西万博での顔認証システムの導入により、キャッシュレス化やデジタル化の促進につながることを期待しているほか、今後の顔認証の普及にもつなげたいとしている。

今回の顔認証は、通期パスおよび夏パスの購入者による会場への入場時と、ミャクペの利用者の電子マネーによる決済時に利用できる。

入場時に利用するチケット顔認証システムでは、全体の4分の3にあたる51カ所のゲートで顔認証システムを導入し、来場者はチケットのQRコードをかざしたあとに、ゲートに設置されたカメラで追加認証を行う。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください