1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

AMD、Zen 5コアを搭載するRyzen 9000シリーズやRyzen AI 300シリーズを発表

マイナビニュース / 2024年6月3日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

米AMDは6月4日より台北で開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2024の前日の基調講演で、Ryzen 9000シリーズやRyzen AI 3000シリーズを発表した。まずは事前資料を基に、主な発表内容をご紹介する。
Zen 5コアを搭載、Granite RidgeことRyzen 9000シリーズ

まずはGranite RidgeことRyzen 9000シリーズである(Photo01)。最大の特徴はZen 5コアを搭載したことだが、現時点ではその詳細は明確ではない(Photo02)。一応命令処理の帯域、L2 to L1やL1 to FPの帯域、それとAI/AVX性能が倍になったという事は示されている(Photo03)。ここからFPUが512bit幅になり、AVX命令を最大2命令/cycleで処理できるようになったのは確実と思われる。AMDの説明によれば、IPCは平均16%向上した、としている(Photo04)。

そのハイエンドの製品はRyzen 9 9950X(Photo05)であるが、Ryzen 9 7950Xとそれほどスペックに差はみられない。ただしCore i9-14900Kと比較した場合の性能の伸びは大きい、とされている(Photo06)。またAI性能が大幅に改善した、とする(Photo07)。これはおそらくAVX512のVNNIが従来比で倍のスループットを発揮することに起因するものと考えられる。

またAMDは今回、2027年まで引き続きAM5プラットフォームを継続することを改めて表明した(Photo08)。さらに今回の発表に合わせ、X870/X870Eチップセットを新たに発表した。こちらも詳細は不明である(Photo09)。ただ先のPhoto04のFootnoteを見る限り、Ryzen 9 9950XとRyzen 9 7700Xはどちらも同じX670Eマザーボードでテストを行っていることから、別に既存のAM5チップセットでRyzen 9000シリーズが動作しないという事は無いものと思われる(制限は何かしら入るかもしれないが)。とりあえず新機能としてUSB 4.0に対応した形である。ただこのUSB 4.0がCPU側に入っているのか、それともX870/X870E側に入っているのかは現状不明だ。

ちなみにRyzen 9 9950以外にRyzen 9 9900/Ryzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xの合計4製品が7月に市場投入される事も明らかにされた(Photo10)。普通に考えれば、次はこのZen 5に3D V-Cacheを実装したモデルが追加されそうだが、その辺に関しても現時点では情報が無い。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください