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「未来に、新しい星座を」 - NTTグループが宇宙関連事業ブランド「NTT C89」発表、HAPS早期商用化に向けた資本業務提携も

マイナビニュース / 2024年6月3日 23時40分

Starlinkなどのサービスが広がる中、HAPSの可能性をどう考えるか。
HAPSには期待をしており、今年度中に実験を行いたい。緯度が高い場所での太陽エネルギー吸収などに技術的な課題はあるが、解決しながら前進していく。できれば2026年にサービスを開始したい。

新ブランドを設立するにあたり、売上目標などは設定しているか。
現在は10億円ていどの売上だが、10年後(2033年度単年)に1,000億円程度の売上を目指している。

自前化を図るとしている3つの事業領域は、既存スタートアップも事業に取り組んでいるところで、そういったスタートアップとの連携も図ってほしいと思うが、そのあたりについての考えは。
今はLEOの衛星を借りて利用しているわけですが、いずれ自前化しなければならない、高度化のためには自ら取り組んでいかないといけないと考えている。いずれNTTデータから説明する機会を設ける予定。

通信LEO衛星領域において、Starlinkが独占的という現状だが、後発のAmazon Project Kuiperがシェアをとるにあたっての見通しは。
それはKuiperのほうに聞いてもらったほうがよいかもしれません(笑)。われわれもStarlinkのサービスを提供している。ただ、Starlinkの市場は一定の仕様で決まっているので、それ以外もカバーできるようなものをKuiperには求めていきたい。

○HAPSの早期商用化を目的とする資本業務提携

第2部では、NTTドコモと、NTTとスカパーJSATの合弁会社であるSpace Compassが、エアバス・ディフェンス&スペース(エアバス)およびその子会社としてHAPS「Zephyr」の製造・運用を行うAALTO HAPS Limited(AALTO)との間で資本業務提携に合意したことが発表され、その目的などについての説明が行われた。

今回の資本業務提携では、HAPSの早期商用化を目的とし、NTTドコモ/Space CompassがAALTOに対して最大1億ドルの出資を行う。これにあわせ、今後数年間にわたる日本/アジアでの商用パートナーシップ契約を締結し、AALTOの商用ロードマップの実現と日本における2026年のHAPSサービス提供開始およびグローバル展開を目指すという。

この資本業務提携では、第1部で示された4つの事業領域のうちの3つめにおける動き。AALTOのZephyrは2022年に無人飛行機として世界最長となる64日間の対空飛行を実現するなど、高度な航空技術を有している。これにNTTドコモの持つ地上ネットワークの知識、エアバスの高度な観測ソリューションを組み合わせることで、HAPSベースの非地上ネットワークにおいて日本が主導的な地位を握ることができるとしている。

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