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「未来に、新しい星座を」 - NTTグループが宇宙関連事業ブランド「NTT C89」発表、HAPS早期商用化に向けた資本業務提携も

マイナビニュース / 2024年6月3日 23時40分

この資本業務提携については、以下のような質疑応答があった。

2026年時点でどれくらいのカバー範囲を目指しているか。
2026年時点では、日本の南半分でHAPSが飛んでいる状況。2030年には北海道まで含め、通年でHAPSの飛行を行う予定。

ソフトバンクもHAPSには力を入れているが。
それは承知している。まだ市場ができていない状況なので、ソフトバンクとも切磋琢磨して、HAPSの市場を作っていきたい。

提携におけるエアバスの役割は。
エアバス子会社のAALTOがHAPSを飛ばすことになるが、システムはエアバスのものを利用する。エアバスが開発したZephyrを世界に届けるのがAALTO、という分担。

2026年のサービス開始までの運用ルール整備や型式認証などのステップはどうなるか。制度上の問題は。
英国・アメリカで認証/型式証明取得に取り組んでおり、日本での対応はSpace Compassが担当している。制度面では、電波法は、HAPS用電波について、総務省で標準化の作業を行っている。そこで割り当てを受けるというのがひとつ。航空法は、日本と海外で細かいところが違うので、きちんと免許をもらえるのかというのがある。

日本での飛行実証について、ソフトバンクは緯度が高いから太陽光発電が難しいといっているが。
2022年に6カ月飛行したのはアリゾナからフロリダまで。日本の南半分と緯度は同じくらいなので、日本は緯度が高いから飛ばせないということはない。ただ、日本の北半分に飛ばすにはもう少しバッテリーの性能を向上させる必要がある。自動飛行のシステム開発も順調。

Zephyrはソフトバンクの「Sunglider」よりもペイロードが小さく、以前の実験では基地局ではなくリピーターを搭載していたようだが、そういった形でのサービスインとなるのか。
ZephyrはSungliderより小型で、それぞれ違ったものになる。Zephyrは成層圏に長い間とどまれるのが強み。北海道まで基地局規模になるのは2030年と考えている。

HAPSは導入すると利益につながるのか。
けっして安いものではない。モバイルは現在、人口カバー率が99%超で、残るところはそれほど多くはない。地上の手段はやりつくしているので、ではHAPSでカバーできないか、衛星ではどうだろうかという状況。チャレンジがあっても取り組む価値はある。

2026年に日本でHAPSが実用化されれば、それは世界で初めてということになるのか。
現時点で世界でも実用に至っている会社はない。世界に先駆けてのサービス提供を目指している。
(大塚洋介)



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