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「バランスのいい食事で健康に」は嘘!? 今流行りの「腸活」…見た目年齢にも影響があった?

マイナビニュース / 2024年6月13日 17時0分

では健康のためにも、見た目の若さのためにも、内臓や神経などの老化防止のためにも、何を食べればいいか。乳酸菌などを接種するのはもちろん、やはり“食物繊維”となる。要は白米より、もち麦や玄米、雑穀米、白い小麦粉よりも全粒粉。そして悪玉菌の餌になって腸を老化させるレッドミートは制限すること。たんぱく源はプラントベースに。とくに大豆はおすすめだ。乳酸菌と大豆と聞くと、最近はスーパーで豆乳ヨーグルトなどを目にするが、「腸活」の観点では大豆を丸ごと使った「大豆ヨーグルト」が良いという。大豆には食物繊維が含まれているが、豆乳にはほぼ含まれていないからだ。

実際に大豆ヨーグルトを販売している「フジッコ」によれば、「昨年3月にリニューアルを行いましたが、リニューアル前の2023年2月と、2024年5月の出荷数量対比は347%になりました」とのこと。このデータからも大豆ヨーグルトが今、どれだけ重視されているのかがわかる。

「また認知症やアルツハイマー、パーキンソン病も含めて腸には注目が集まっています。パーキンソン病は頭の中にα-シヌクレンという異常なタンパク質が凝縮する病気なんですけども、実はこれが腸から由来しているんじゃないかとわかってきました。脳の認知機能の低下予防のためにも腸の健康は大事です」

さらに最近では、Z世代などの若い人ほど腸年齢が老いている傾向があるとされる研究も。「1965年以降に生まれた人たちの老化スピードが早く、がんの発症率が上がっています。若い時の食生活が40~50代になって出ているようです。また30年前の大学生と今の大学生では比べ物にならないぐらいメンタルが弱いように見られる。年間の若い人の自殺の数も圧倒的に増えていますし、メンタル面でも『腸活』は大切かもしれません」とのこと。

「それぐらい現代の日本人の腸内環境はあまり良くありません。海外では今やオリンピック選手も『腸活』をしていますし、試しにでもいいので食生活や腸内環境を見直してみたらいいと思います。先日もメディア向けセミナーでお話ししましたが、大豆を中心とするプラントベースの食事を意識することで、様々なパフォーマンスに影響するはずです」

健康や美容だけでなく、“見た目年齢”や“脳の認知機能”、“メンタル面”でも効果が期待できる「腸活」。“バランスのいい食事”から一歩進んで、“腸内細菌にとってバランスのいい食事”へとシフトしてみるのもいいかもしれない。

○内藤 裕二先生

医学博士、消化器専門医、京都府立医科大学大学院医学研究科教授。消化器専門医として最新医学に精通し、健康長寿や抗加齢医学、腸内細菌や酪酸菌研究も専門としており、「京丹後長寿コホート研究」で腸内フローラ解析に携わっている。腸内細菌研究のエキスパート。

衣輪晋一 きぬわ しんいち メディア研究家。インドネシアでボランティア後に帰国。雑誌「TVガイド」「メンズナックル」など、「マイナビニュース」「ORICON NEWS」「週刊女性PRIME」など、カンテレ公式HP、メルマガ「JEN」、書籍「見てしまった人の怖い話」「さすがといわせる東京選抜グルメ2014」「アジアのいかしたTシャツ」(ネタ提供)、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中。 この著者の記事一覧はこちら
(衣輪晋一)



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