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Zen 5 CCDとX870とRyzen AI、AMDのCOMPUTEX講演にいくつかの補足情報

マイナビニュース / 2024年6月6日 16時1分

画像提供:マイナビニュース

事前資料によるレポートと基調講演のUpdateがすでに掲載されているが、いくつか判らない事に関してAMDのDavid McAfee氏(Photo01)とJack Ni氏(Photo02)にお話しを伺う機会に恵まれたので、ちょっと補足情報をお届けしたい。ちなみにZen 5ベースのRyzen 9000シリーズとかRyzen AI 300シリーズに関しては、7月の発売に先立ってTech Dayが開催され、そこで細かい情報が開示されるという事だそうで、現時点では例えばZen 5コアの内部構造の詳細といった話はまだ開示されていない。

Zen 5 CCDについて

まず「TurinとGraniteRidgeのCCDが明らかに別物だが、もうRyzenとEPYCでは同じダイを共有するポリシーは止めたのか? という質問に対しての返事がなかなか示唆的だった。曰く「Zen 4世代でもGenoaとBergamoは異なるダイを利用していた。つまり高密度向けのダイはConsumer向け(=Ryzen)とは必ずしも共有しない」のだそうで、つまり今回基調講演で示されたTurinの192コアの製品は、Genoaの後継ではなくBergamoの後継の可能性が出てきたことになる。逆に言えば、12CCD/96coreのTurinが投入される可能性があり、これはRyzen 9000シリーズとCCDが共通という可能性が出てきたことになる。この辺に関しては詳細はTurinの出荷が近くなるまで明らかにはされない模様だ。

ちなみにRyzen 9000シリーズであるが、CCDはTSMCのN4で製造され、IODはRyzen 7000シリーズと共通のもの(製造はTSMCのN6)という話であった。

で、IODがRyzen 7000シリーズと共通ということは、内蔵されるGPUは変わらないことになるし、USB 4.0のコントローラも搭載されないし、もちろんRyzen AI Engineも搭載されない。これに関しては、そもそもRyzen AIの主目的ともいえるCopilot+に関して、MicrosoftがノートPC向けとして提供を予定しており、Desktop PCで積極的にCopilot+でどうこうという話が無い(まぁあっても対応はできないのだが)事も理由の一つとしている。というよりも、もしDesktopで必要ならIODの作り替えが必要になるが、Microsoft側からそこまで要求されなかったという事も大きな理由かと思われる。一応McAfee氏の答えは「Desktop向けは強力なGPUを搭載可能で、こちらは(NPUより)性能が高いし、消費電力枠にもゆとりがある。ノートPCの限られた電力バジェットの中でCopilot+を動かすためにNPUが必要であり、Desktopでは不要と判断された」というものだった。もっとも「Copilot+はGPUサポートしてないよね?」と確認したらMcAfee氏は嫌な顔をしていたが。

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