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Armの「CSS for Client」はPC向けの構成も用意、COMPUTEX 2024基調講演でCEOが言及

マイナビニュース / 2024年6月7日 18時52分

画像提供:マイナビニュース

Armは6月3日、「COMPUTEX TAIPEI 2024(COMPUTEX 2024)」において基調講演を行った。新製品の発表という意味では5月29日に発表されたCSS for Client 24とKleidiの話そのままで目新しいものは無いのだが、基調講演の内容はだいぶ意味合いが異なるものだった(Photo01)。

まずチップの出荷個数に関して、Armはほかの競合製品と比較して驚くべき伸びを示している、としたうえで(Photo02)、ただそうした個数が増加することでエネルギー消費量も猛烈な勢いで伸びていることを指摘、「もっと省電力化を進める必要がある」と指摘した(Photo03)。

そうしたエネルギーを大量に消費しているのは言うまでもなくCloud Serviceであるのだが、AWSの「Graviton」やMicrosoftの「Cobalt」、Googleの「Axion」、NVIDIAの「Grace Blackwell」といった最新のCloud向けArmベースチップは、いずれも前世代に比べてよりエネルギー効率に優れていると指摘(Photo04)した。

次いでPlatformに話が移るが、ArmはすでにMobileやCloudだけでなく、AutomotiveやPCにも広範に普及しており、ハードウェアだけでなくOSやソフトウェア、アプリケーションの対応も進んでいる(Photo05)とした上で、昨今のAIの猛烈な普及の迅速ぶりに言及(Photo06)。このAIへの対応がカギだ、としている。

このAIへの迅速な対応を行うための新しいソフトウェアフレームワークとしてArmが発表したのが「KleidiAI」であるが(Photo07)、これは単にMobileのみならず、CloudやAutomotive、PCまで広範に対応するものである、というのが今回の新情報である(Photo08)。

また事前説明会では8コアのCPU+Immortalis-G925構成のCSS for Client 24は示されていた(Photo09)が、PC向けにもっと強力な構成(Cortex-X925×10+Cortex-A725×4)のCSSも存在する(Photo10)、というのが今回の新情報だ。

CSSを利用することで、新製品の開発を大幅に短縮できるというのがArmの主張である(Photo11)。

そして2025年末までには、1000億個のAI対応Armデバイスが出荷される予定、というのがHaas CEOの予測である(Photo12)。

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