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「体毛が濃いとはげる」「ストレスは薄毛に影響する」「ワカメは髪に良い」など、髪の毛の疑問や噂を研究者に聞いてきた

マイナビニュース / 2024年6月13日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

筆者の身の周りでも、男女を問わず薄毛や抜け毛に悩んでいる人は少なくない。最近では、男性型脱毛症を意味する「AGA(Androgenetic Alopecia)」という言葉を目にすることも多くなった。

さらにマイナビニュースでは過日、頭髪に関する読者アンケートを実施したところ、半数近くが頭髪量や薄毛に悩みを感じるという結果を得たのだ。

頭髪に関しては、「体毛の濃い人は年を取ると薄毛になる」といった都市伝説的な噂も少なくない。本当のところはどうなのか。

長年にわたり毛髪の基礎研究や、髪質と頭皮の研究に取り組む花王研究所 上席主任研究員を務める福田令子氏、同じく主任研究員の曽我元氏に読者の髪の毛に関する疑問の解消や噂の真偽を確かめてきた。
毛髪や頭皮の研究で幅広い実績を持つ花王研究所

まずは花王の育毛研究の歴史や、二人の研究内容について尋ねた。

「花王の毛髪研究は、シャンプーやリンスの商品開発から始まりました。現在ではシャンプーやリンスのほか、育毛剤やスタイリング剤など幅広いヘアケア商品をそろえ、毛髪や頭皮に関しても幅広く研究しているのが特徴です。私も25年以上にわたり、育毛全般の研究に携わっています」(福田氏)

「私は9年前までヘアケアに関する研究を行っていて、その後、社内の別研究部門を経て、今年から復帰しました。育毛だけでなく、性別を問わず髪質や頭皮に関する研究も行っています」(曽我氏)

男女ともヘアサイクルの変化で薄毛に

髪の毛に関する悩みや疑問を解消するには、まず基礎的な知識が欠かせない。花王のヘアケアサイトを見ると、男性と女性で薄毛になるメカニズムが異なるようだ。

「まずメカニズムをお話しする前に、髪が生えて抜け落ち、再び生えてくる『ヘアサイクル』について知る必要があります。ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期があり、毛周期は4~6年で1サイクルと言われています。男性の薄毛の多くは、成長期が徐々に短くなることで、前頭部や頭頂部の髪の毛が短く細くなっていくことによるものです。花王では、毛成長を促進する効果のある植物のエキス研究から新しい育毛有効成分を開発しています」(福田氏)

「女性の薄毛でも、ヘアサイクルの変化が関係する場合があります。特に中年期以降の女性では、休止期の期間が長くなり、抜け毛が増えることで髪の本数が減ることがあります。また、加齢以外にも遺伝やホルモンバランス等の影響で髪の成長が変化し細くなるとも考えられています」(曽我氏)

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