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名言ななめ斬り! 第78回 紀子さまのお言葉「お身体を大切にしてください。」-かつての“パーフェクト宮妃”はなぜこんなにバッシングされてしまうのか

マイナビニュース / 2024年6月11日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

人は皆、自分の頭で冷静に物事を判断しているつもりだが、実際のところはバイアス(=思い込み)に左右されている。心理学を知る人なら誰でも知っているであろう定説にふれた時、私は激しく動揺したのでした。自分では筋道立てて物を考え、書いているつもりのことが“思いこみ”と言われてしまったら、商売あがったりではないですか。しかし、実際にいくつものバイアス(思い込み)を知ると、確かにこういうところがあるなと膝を打たざるを得ない。後になって、心理学の言わんとするところは「人が人をジャッジする無意味さ」なのではないかと思うようになりました。

心理学では、バイアス(思い込み)を悪いものと決めつけていません。ただ、バイアスというものは確かに存在し、バイアスを持たない人はいないと結論付けています。自分にバイアス(思い込み)がないと思う人は、自分の目の前の出来事が“真実”だと決めつけがちです。

○冤罪に巻き込まれる人に共通事項すること

バイアスと国家権力が結びついたときに起こる悲劇が、冤罪と言えるでしょう。「無罪請負人 刑事弁護とは何か」(角川oneテーマ21)において、その名のとおり、無数々の無罪判決を勝ち取っている著者の弘中惇一郎弁護士は、冤罪に巻き込まれる男性の共通事項について触れています。それはずばり、恵まれていること。いわゆる名門家の出身ではなく、一人でのしあがった人というのはもてはやされるし、成功者ですから、女性関係も派手であることが多いもの。そんなときにかすかなほころびが見つかると、羨望が嫉妬に変わって、あいつが成功を収めたのはズルいことをしたからだ、もともとそういうヤツだとオレはわかっていた、今まで相当悪いことをやってきたに違いないと思われてしまうそうです。

数あるバイアスの中の一つ、信念バイアスをご紹介しましょう。これは、いい結果が出ているときは、ここまでのプロセスはすべて正しく、反対にいい結果が出なかったときは、やり方が全部間違っていたと思ってしまうことです。たとえば、某球団の監督が成績不振の責任を取って休養する(事実上の更迭)ことになりましたが、監督は若手を叱らない指導法を取っていたそうです。そんな甘いことをしているから勝てないんだと言いたいのでしょうが、これこそが信念バイアス。もし、この球団が勝ちまくっていたら、若手を頭ごなしに叱らない方針がよかったと言われたはずです。プロ野球選手に限らず、残念ながら、世の中というのは結果を出さない人に冷たく、すぐに「そんなことだから」と言われてしまうもの。
○紀子さまはおそらく今、日本で一番“信念バイアス”にさらされている

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