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ホンダ「ヴェゼル」はマイナーチェンジでどう変わった? 試乗で確認!

マイナビニュース / 2024年6月13日 11時30分

2代目ヴェゼルは後席の乗り心地の良さが大きな特徴になっている。正直、初代ヴェゼルの後席は長く座っているのが辛いほど上下振動があった。それが2代目で大幅に改善し、マイナーチェンジモデルでは快適さがさらに向上している。後席が主役と思えるほど乗り心地がいい。とくにFF車の居住性は、ずっと座っていたくなるほどだった。

後ろの座席は座面と床との距離が適切で、足を下におろし、正しい姿勢で座ることができる。これも乗り心地のよさと走行中の姿勢の保持に役立っている。

車載バッテリーの充電量が減ったり、強くアクセルペダルを踏み込んだりすると、発電のためエンジンが始動する。モーター走行から様変わりする瞬間だ。しかし、エンジン音が耳に届いても、それほど違和感はない。

ホンダのe:HEVと似たハイブリッド方式である日産自動車の「e-POWER」も、エンジンが始動しても乗員に違和感を感じさせないような制御となっている。「シリーズハイブリッド」といって、エンジンが主に発電のために使われる方式では、モーター走行とエンジンの発電によるモーター走行との隔たりを縮めることが、商品性向上につながる。

ヴェゼルは日産のe-POWERに比べると、割とエンジン音が聞こえてくるものの、嫌な気分にはならない。「世界一のエンジンメーカー」と言われるホンダのエンジンは、昔から濁りのない透き通った音を特徴としていた。エンジンを発電に使う場合は駆動に使う時ほど回転数が上がらないが、それでも、快いエンジン音が耳に届いた。

走行モードを「スポーツ」に切り替えると、エンジンの稼働領域が増え、よりエンジンが回っている時間が長くなる。その際のエンジン音は壮快で、胸がざわめくような躍動感を伝えてきた。ここがe-POWERとは感触の異なる点だ。

e-POWERはEVらしさを損なわない制御を目指している。それに対してホンダのe:HEVは、モーター走行のよさとエンジンの醍醐味の両方を味わわせる制御としている。両社それぞれに個性的で興味深いHVなので、どちらも試して好みに合わせて選択するのがいいと思う。
オススメはe:HEVのFF!

全体的な印象はFFもAWDも共通だが、AWDになると車両重量が増加することもあり、より重厚な乗り味になる。その落ち着きがいいと感じる人もいるはずだ。

一方で、AWDは車両重量が増え、モーターも前輪用と後輪用の2個をほぼ常時使うため、電力消費が増え、発電の機会が増える。FFに乗り始めた際にあたかもEVのような印象を受けたのに比べ、AWDではEV的な感触が減って、エンジンの存在を意識させられた。

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