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船員を目指す学生が集まる企業説明会、注目の海運事業者が集結

マイナビニュース / 2024年6月17日 16時8分

「居住空間を広く取っている船で、トイレ・シャワーが各居室に完備していたり、トレーニングジムがあったり、設備は充実しています。船種によっては船員が荷役をする場合も多くありますが、うちは荷物が基本的に商品車なので職場環境も清潔で、各港の専門の業者さんが荷役を担うため、船員が積み降ろしにタッチしないでいい点もアピールポイントだと思います」

○■「休暇に関する質問も多い」「内航海運業をより魅力的な産業に」

YouTubeなどSNS発信にも力を入れている「東幸海運」は、2023年に完成した新鋭船「ひかる」など6隻のタンカーを保有し、それらの運航事業を展開している会社だ。YouTubeチャンネルに約160本以上の動画を公開し、リアルな職場の雰囲気を紹介している。

「タンカーはどうしても積荷の関係で、「誰でもいつでも気軽に見学していいですよ」とは言えない船なので、ネットでの発信で少しでも身近に感じていただけたらいいなと。
お陰様でSNS「X」の船員募集にも応募がけっこうくるんですが、SNSの発信と同時にリアルで交流できる場も大事にしたいと考え、本セミナーには2017年頃から出展しています。当社にはすでに90人弱の乗組員がいるんですが、採用する層が偏らないように、より多様な人たちにエントリーしていただきたいと思っていますね」

乗組員の平均年齢は35歳前後と若いことも特徴で、学生などからは福利厚生や休暇に関する質問も多いそうだ。

「休暇に関しては、当社は必ず取らせる制度になっていて、10日(間)までなら休みを理由なく伸ばすことができるなど、休暇の自由度はトップレベル。収入面だけではなくて休みも大切にしたい学生さんには、魅力的なところかなと思います。10年ぐらい勤続している女性乗組員もいるため、乗組員希望の女子学生さんにもブースへ足を運んでいただいています」

最後に訪れたのは「向島ドッグ」のブース。船舶修繕事業を主としている会社だが、自社で船員を雇用し、内航船を保有・管理する内航海運業も自前で営んでいるという、業界では少し変わった会社のようだ。

「2024年に就航した「むかいしま」はリチウムイオン電池を搭載し、推進電動機へ電力を供給してプロペラを回転させるという、日本では他にない電気推進システムの貨物船です。船は一般的に主機(船を推進させる主力機関。大型外航船の場合ほとんどディーゼル機関や蒸気タービン)が載っていますが、当社が所有する「むかいしま」にはその主機がなく、2基の小型の発電機を載せているというかたちになっています」

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