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阪大の量子コンピュータ、古典計算とのハイブリッドアルゴリズムを搭載

マイナビニュース / 2024年6月18日 19時27分

ユーザは、QCHAを実行するPythonスクリプトを作成
作成されたPythonスクリプトをジョブとしてクラウドに送信
クラウドでは他のユーザとの順番待ちが行われる
実行する順番になると、阪大の実験室にあるコンピュータのコンテナ内でPythonスクリプトが実行される(同スクリプトの実行中は量子コンピュータは占有され、他のジョブが順番待ちになる)
Pythonスクリプトの実行が完了すると、クラウドを通じてユーザに結果が返され、また量子コンピュータの占有状態が開放され、他のジョブを実行できるようになる

QCHAでは、サンプリングと期待値推定を行うことが多いが、SSEではそれら以外のPythonスクリプトも実行可能だ(ただし、セキュリティ制限と実行時間制限が設けられており、制限なく自由に実行できるわけではないという)。

なお、同じような機能を持つサービスとしては、IBMの「Qiskit Runtime」やAWSの「Amazon Braket Hybrid Jobs」がある。

前者は、サンプリングと期待値推定という決められた操作のみサーバで実行が可能で、後者は、クラウド上でPythonスクリプトを実行する仮想環境を立ち上げ、その中で実行されることから、今回のものと近い仕組み。今回開発されたものでは、量子コンピュータに近いサーバのセキュリティ対策が施されたコンテナ上で実行される。そして、量子コンピュータ実機を専有するため、より効率的な処理が可能となっているとした。

今回の研究成果により、量子コンピュータ・クラウドサービスを使ってQCHAを現実的な時間で効率的に実行することができるようになった。これにより、QCHAを利用した研究の加速が期待されるとしている。
(波留久泉)



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