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都心のマンション価格は「もう一段上がってもおかしくない」、現実的な物件の選び方は?

マイナビニュース / 2024年6月24日 11時0分

そもそもの修繕がままならなければ、50年後に取り壊しの話が持ち上がることも。一方、適切な管理状態を保っていられれば、100年超えても住み続けることができます。

マンションの専有面積の平米あたり約200円、70平米だとすると月平均1万4,000円くらいの積立があれば、足りなくなることはまずないですから、購入の際は参考にしてみてください。

また、物件を見に行ったときに、チープな感じがするのか、古びた感じがするのか、抱いた印象も大事です。共用部分の植栽が枯れている、掲示板に何年も前の古い情報が記載されている、ごみ置き場や自転車置き場が乱雑である……このような物件は注意したほうがいいでしょう。共用部分の管理が行き届いていない状況で、修繕金の積立計画がちゃんとできているはずがありません。
○■不動産は『ご縁もの』という視点も忘れずに

――最後に、マンションを買うべきタイミングや心構えについて教えて下さい

ほとんどの方が、マンションを購入する際、住宅ローンを組むと思います。そう考えると、住宅ローンが低金利であるうちに買ったほうがいいですよね。かつ、住宅ローン控除も時限立法です。2年ごとに更新しているだけなので、日本の財政状態によってはいつ終わってもおかしくありません。低金利の住宅ローンと住宅ローン控除が使えなくなる前に、購入を検討したほうがいいとは言えるでしょう。

最後に、不動産価格に実は平均なんてものはありません。どんな市況の中でも、割高な物件や割安な物件が存在しています。株のように、みんなが買おうとしているものの市場価値が全く同じ、という状態にはならないわけです。

結婚相談所での婚活を例に挙げれば、あまりハイスペックな条件を当てはめて探しても、そもそも婚活の土俵に乗れない、反対に年収700万円以上を希望していたけれど、年収500万円の人と結婚して、その後、お相手がもっと出世した、というケースだってあるでしょう。そういった点で、家探しは結婚相手探しに似ているとも言えます。

もちろん、より良い条件の物件をより割安で購入できるに越したことはありません。しかし『不動産はご縁もの』という視点も持っておくといいかもしれませんね。

○『マンションバブル41の落とし穴』(長嶋 修 さくら事務所 著/小学館 刊)

マンションのこれからの資産価値は、立地だけでは判断できず、多面的な資産価値が問われる新時代に突入します。すでに同立地でも資産価値に差が出ており、維持管理状態次第では、自力で中古マンション市場における競争力をつけることも可能になってきているのも事実です。
 本書では、素人にはなかなか見極めが難しいマンションの資産性を落とす様々な「落とし穴」を具体的な事例とともに提示。「“新時代”に資産価値が落ちないマンション購入術」をマンションのプロが伝授する一冊となっています。

○さくら事務所創業者・会長・不動産コンサルタント長嶋 修 (ながしま おさむ)

1999年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社『株式会社さくら事務所』を設立、現会長。2008年、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会設立、理事長に就任。2018年、らくだ不動産株式会社の会長に就任(現顧問)。様々な活動を通して『中立な不動産コンサルタント』としての地位を確立。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。新著に『バブル再び 日経平均株価が4万円を超える日』(小学館新書)他、著書・メディア出演多数。NHKドラマ『正直不動産』監修。
(横山茉紀)



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