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アニメ『俺レベ』制作スタジオも注目! ソニー「mocopi」の意外な活用例

マイナビニュース / 2024年7月1日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

ソニーのモバイルモーションキャプチャー「mocopi」(モコピ)は、身体の6カ所にコインサイズの小さなセンサーを装着して、全身の動きをモーションデータとして解析・記録できるウェアラブルデバイスです。

2023年1月の発売以来、mocopiはVTuberをはじめとする動画クリエイターに広く使われてきました。今回、人気アニメ『俺だけレベルアップな件』のアニメーション制作を担うクリエイティブスタジオのA-1 PicturesがCG制作の工程にmocopiを採用した理由と、具体的な活用事例を取材しました。

インタビューに応えていただいたのは、A-1 PicturesのCGプロデューサーである工藤菜央氏と、ソニーでmocopiの企画・事業開発を担当する南翔太氏です。

アニメ『俺だけレベルアップな件』格闘シーンで使われたmocopi

A-1 Picturesでは、ソニーがmocopiを試作している段階からモニターとして、現場で製品を試用していました。商品化されたmocopiをCGアニメーションの制作に使った最初の作品が『俺だけレベルアップな件』になりました。

mocopiが使われた場面はシーズン1の「第11話」と「第12話」。主人公の水篠旬(みずしのしゅん)がダンジョンの中で、大勢の鎧を着た兵士と格闘するシーンです。

「最初は兵士1体と主人公が闘います。その後に次々と出現する兵士も含めて、格闘シーン全体の兵士の動きのCGアニメーション制作にmocopiを活用しました」(工藤氏)

A-1 PicturesでCGアニメーションを制作する際の、通常の工程を工藤氏に聞きました。

最初にアニメ演出スタッフがアニメーションの“設計図”のような役割を果たす「絵コンテ」をつくります。

続いてアニメーターと呼ばれる担当者が「作画レイアウト」を手書きで作り、これに合わせて配置したCGキャラクターにアニメーションの動きを付けていくという流れになります。作画レイアウトを省いて、絵コンテからアニメーション制作へ直接入ることもあるそうです。

mocopiを使わない通常の場合、絵コンテや作画レイアウトを元にAutodeskの「3ds Max」というソフトウェアを使ってスタッフが手でアニメーションを作り込みます。クリエイターたちの間では「アニメーションを手付けする」と言われたりもします。

本作ではCGキャラクターを制作して、動きを付けていく段階でmocopiを使いました。

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