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東奔西走キャッシュレス 第54回 QRコード決済も使えてキャッシュレス100%達成のシンガポール

マイナビニュース / 2024年6月21日 21時54分

そうでなければ、クレジットカードだけで地下鉄やバスに乗れるようになっているため、迷うことはありません。クレジットカードのタッチ決済での乗車は、小銭を用意する必要もなく、路線図を確認していくらかかるかをチェックする必要もありません。

ただ、いくら使ったのか分からないというデメリットもあります。シンガポールの場合、1日分の公共交通期間の利用金額が翌朝にまとめて請求されるため、個別の乗車記録とその料金は分からないようです。

○Grab PayでQRコード決済もクリア

交通機関以外の、街中でのキャッシュレス決済の対応状況ですが、基本的にはおおむねクレジットカードが使えるようです。中国や台湾のように街中に屋台のような小規模店が溢れているという感じでもなく、クレジットカードの利用率は高そうです。

歴史的には2009年にはNETS FlashPayがリリースされており、ICカードによる支払いが可能になっていたようです。日本でいうコアタイム・モアタイムである「FAST(Fast and Secure Transfers)」が2014年に始まり、24時間365日の即時銀行間送金が可能になっています。さらに2017年には銀行口座間の個人間送金であるPayNowがスタート。これはQRコード決済にも対応しているようです。

そして2018年には、シンガポールの共通QRコード決済「SGQR」がスタートしました。2021年にはタイのPromptPayとPayNowの相互利用が開始されており、両国民が相互に送金できるようになっています。

というわけでこのSGQRですが、シンガポール国内では広く浸透しているようです。この仕組みは東南アジア各国にありますが、複数のQRコード決済のQRコードを1つにまとめ、どのコード決済でも読み込んで決済ができる仕組みです。複数のQRコードを店頭に並べる必要がないなどのメリットがあります。

○ホーカーセンターではクレジットカードが使えないことも

シンガポールでは多くの場合クレジットカードが使えるので問題ないと思っていましたが、今回の訪問で唯一クレジットカードが使えなかった場所がありました。それがシンガポール特有の「ホーカーセンター」と呼ばれる場所です。

ホーカーセンターは「屋台街」などといわれることもあるようですが、要は小さな飲食店が軒を連ねるフードコート的なスポットで、シンガポールの観光名所ともなっています。有名なところでは「ラウパサ」があり、これはシンガポールのビジネスの中心街にあり、観光客も多い場所のようです。

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