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1950年からヘビーピートにこだわり続ける若鶴酒造、ウイスキー最新作「三郎丸IV」はハイランドピートでクリア&スモーキー

マイナビニュース / 2024年6月23日 17時9分

三郎丸蒸留所では、2020年にアイラ島のピートだけを使った原酒と、ハイランドのピートだけを使った原酒を作った。2023年11月にアイラ島ピートを使ったウイスキーを「三郎丸III THE EMPRESS」として発売し、今回はハイランドピートを使った「三郎丸IV THE EMPEROR」を発売するというわけだ。この2製品は使っているピート以外はまったく同じ条件で仕込んでおり、ピートの違いを純粋に味わえる珍しいシリーズとなっている。

商品名にある通り、三郎丸シリーズにはタロットカードの名前が。世代順に、「三郎丸0 THE FOOL」、「三郎丸I THE MAGICIAN」、「三郎丸II THE HIGH PRIESTESS」と、タロットカードのタイトルが付けられている。

「タロットには若き魂の旅というテーマがあります。蒸留したてのウイスキーは無色透明で、いわゆるスピリッツの状態です。そこから3年間の熟成を経てウイスキーになります。この若きスピリッツが色々な経験をしながらウイスキーになるという意図を、タロットのシリーズに込めています」(稲垣氏)

ウイスキーの熟成に使う樽は、バーボン樽がメイン。再利用するとき、一般的には樽の内側を炎で焦がすリチャーリングという作業をするのだが、三郎丸蒸留所では行っていない。その代わりに、樽の内面をゆっくりと加熱処理するトースティングを行っている。

「三郎丸IV THE EMPEROR」は2種類が発売される。通常版のアルコール度数は48%で、ボトリング本数は1万2,500本。希望小売価格は1万5,400円となる。

もうひとつの「三郎丸IV THE EMPEROR カスクストレングス」は、カスク(樽)の強さ、つまり樽出しのウイスキーをそのまま詰めたもの。水を加えていないので、アルコール度数は60%と高く、価格は2万900円。

2種類とも希望小売価格は設定されているのだが、即完売となること必至の製品。現実的には、オンラインショップ「私と、ALC.」にて上記2種類セットの会員限定抽選販売で当選しないと入手は難しいだろう。

発表会では「三郎丸IV THE EMPEROR」と「三郎丸III THE EMPRESS」をテイスティングさせてもらった。同じ条件で作られ、使っているピートのみ違うウイスキーを並べて飲む機会はめったにない。

ハイランドピートの「三郎丸IV THE EMPEROR」はもちろんスモーキーでウッディだが、さわやかなイメージで果実味や甘やかな印象。味わいは香りのイメージ通りで、パワフル。オイリーでうまみたっぷり。

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