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永瀬廉の“憂いを帯びた声”の魅力 『よめぼく』三木孝浩監督「お芝居になるとふとした瞬間に憂いの部分が…」

マイナビニュース / 2024年6月24日 10時0分

月のような静かで優しい光を持つ永瀬と、太陽のようなまぶしさで周囲を照らす出口。初共演となる2人のバランス、相性も三木の予想以上のものとなった。

●約1カ月のロケで永瀬廉と丁寧に話し合いながら撮影

撮影は2023年9~10月、神戸を拠点にオールロケで行われた。三木監督にとって神戸の街は撮影で何度も訪れているお気に入りのロケ地だ。

「神戸が素敵なのは、山あいに住宅街があって高低差もあるし、海も街もある。街がギュッと詰まっていて、いい意味で箱庭的にいろんなシチュエーションが撮影できるんです。ひとつひとつのディテールにデザイン性があって、美的センスが高い街だとも思います」

永瀬にとって約1カ月地方に泊まり込みでのロケは初。しかも映画作品での王道ラブストーリーも本作が初となる。

「1カ月、映画に集中できる環境はうれしいと本人もおっしゃっていましたね。東京での撮影だとどうしても他のお仕事と縫いながらやることも多いと思うので、今回は秋人というキャラクターに集中できて、ずっと秋人でいられたと」

2人のシーンは春奈の病室がメイン。現在は使われていない病棟を撮影用に貸し出してもらい、春奈の病室を1から美術&装飾部で作り込んだ。

「病室が春奈の世界のすべてに見えるようにしたいなと。幼い頃から入退院を繰り返し、外部との接点をあまり持たずに生きてきた子なので、幼い部分もある。そのようなことを細かくスタッフと打ち合わせしながら丁寧に作っていってもらいました」

病室の窓ももちろん本物で、後にそこから春奈が1人で花火を見るという重要なシーンもあったため、窓の大きさもポイントとなった。

「花火のシーンは原作も脚本も、秋人のやりきれなさをすごく感じた。本当のことを言いたいけど、言わずに過ごすことを決める。やるせないんだけど、それでもこの花火の時間を共有するという秋人の想いはうまく掬い取りたいなと思いました。撮影では電話越しのやり取りということもあって、2人の距離感は大事にしましたね。すぐ近くにいるのに会いに行けないという秋人の感情を、永瀬くんと丁寧に話し合いながら撮影していきました」

撮影中、永瀬と三木監督の会話が弾むことも多かったという。

「永瀬くんは本来とても人懐っこい。普段は関西弁ですし、僕も四国出身で西寄りの人間なので、会話するのがすごく楽しかったし意思疎通がしやすかったなと思います。撮影中分からないことや疑問があると、ポイントポイントで質問してきてくれるし、秋人の感情の出し方のニュアンスについてはかなりディスカッションしました。分からないことははっきり聞いてきてくれるタイプで、それもやりやすかった点のひとつです」

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