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Yahoo!広告、広告換算費約302億円分を非課金化 - なりすまし広告への対応は

マイナビニュース / 2024年6月26日 10時8分

また、下期は上期には見られなかった性的な表現などのユーザーに不快感を与えるような表現も増えている。

なお、広告品質向上のための取り組みとして、ユーザーの意図しないサイトへ誘導することにより、誤解を与えることを防ぐため、「公式」や「競合」と誤認させユーザーを誘引する広告について、注意事項を公開しているという。
LINE広告の審査:広告アカウント

LINE広告もYahoo!広告と同様に、広告アカウントと広告素材の審査を行っている。一条氏によると、LINE広告審査ガイドラインはYahoo!広告とほぼ同じであり、統合を進めているという。なお、LINE広告の非承認数は、Yahoo!広告とカウント対象や方法が異なる。

2023年度下半期は、1,632件のアカウントを非承認にしたという。アカウント開設時の審査に加え、開設後のパトロールを強化したほか、悪質性の高い広告入稿が見受けられた場合、アカウントの利用停止めが実施された。
LINE広告の審査:広告素材

2023年度下半期は、10万1,218件の広告素材が非承認とされた。約9割がクリエイティブ(主に画像や動画)に起因するものだったという。

クリエイティブでは、「不快な表現」として「局部の強調」、「過度なコンプレックスをあおるような表現」、「アダルト要素の強い表現」などでの非承認が多く見られたとのことだ。

リンク先サイトでは「各種関連諸法規に抵触するおそれのある内容」での非承認が最も多く、内訳は「効能効果を逸脱している表現」「優良誤認・有利誤認表示」「権利侵害のおそれのある表現」などが多かったという。
Yahoo!広告:掲載面・トラフィック審査

Yahoo!広告では、掲載面やトラフィックの審査も行われている。一条氏によると、広告を表示する段階で、対象かどうかを判断し、無効なトラフィック(広告リクエストや広告インプレッション)や、無効なクリックを排除しているという。

それらには、ユーザーに見せかけたボット(自動的にタスクを実行するプログラム)による悪質なインプレッションやクリックなど、広告費を不当に搾取する「アドフラウド(不正広告)」も含まれる。

その結果、Yahoo!広告で2023年度に事前検知した無効クリックなどを広告費に換算すると全体で約302億円相当になるという。この金額は、広告主の費用にならないよう、非課金化の処理が行われている。
なりすまし広告への対応は?

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