1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ロレックスの「5桁モデル」はなぜマニア心をくすぐるのか - 仕様の違いで価格が2倍になる例も

マイナビニュース / 2024年7月10日 6時30分

画像提供:マイナビニュース

コロナ禍で「ロレックスマラソン」が話題になるなど、近年人気と値上がりが著しいロレックス。価格高騰や資産価値が取り沙汰されがちだが、「自分の生まれ年に製造されたモデルを購入する」など、ロレックスの時計に情緒的な価値を見出して楽しむ人もいる。

ロレックスの中でもパーソナルな価値を見出しやすく、楽しみの幅が広いのが「5桁」モデルだという。5桁モデルの人気の理由や楽しみ方、相場の動向について、KOMEHYOを運営する(株)コメ兵の海外事業部 部長 兼 商品部 プロダクトマネージャー(時計)の内藤博之 氏に聞いた。

○■値上がりが続くロレックス、「資産」として見る向きも

――まずはロレックスの市場価格の推移とその背景についてお聞かせください。

一時的な相場の下落はあるものの、20年~30年の長期スパンで見ると、ずっと右肩上がりを維持しています。20~30年前に20万円~30万円前後だったモデルが、いまでは100万円程度に値上がりしていることも多いです。

中でも値上がり幅が大きいのがデイトナで、デイトナ(116500LN WT)を例に挙げると、2017年4月は196万4,667円だった平均売価が、2024年3月には394万4,779円と、約2倍に上昇しました。

ロレックスの市場価格が急騰したのは2022年4月頃です。背景として、コロナ禍におけるロックダウンで時計の生産が減少し、供給が大幅に減少したことや、ロレックスが「資産」として見られるようになったことが挙げられます。欧米を中心とした大幅なインフレに伴って現行モデルの値上げが相次いでおり、それに引っ張られる形で中古品の相場が上がっているという側面もあります。

――なぜ「ロレックスが「資産」として見られるようになったのでしょうか?

海外では、以前から時計を金のような現金に近い資産として扱うことが珍しくありませんでした。円が長らく安定していたので、自国通貨に不安を持つ日本人は少なかったのですが、直近の円安や物価上昇で状況が変わり、現物資産を持っておきたいと考える人が増えました。その結果、ロレックスに限らず、高級時計や金、不動産、自動車などにお金が流れるようになったのです。

いわゆる「ロレックスマラソン(ロレックスの目当てのモデルを定価で購入できるまで、何度も直営店に足を運ぶこと)」など、メディアでもロレックス人気やロレックスの価格高騰が取り上げられる機会が増え、広く一般に認知されるようになったことから、人気がさらに高まり、需給のひっ迫が加速したのも一因です。
○■なぜロレックスがこれほど特別なのか

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください