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森林内部まで精緻に3Dデータ化 - ヤマハ発動機が森林計測サービス「RINTO」を提案

マイナビニュース / 2024年6月27日 15時2分

画像提供:マイナビニュース

東京ビッグサイトにて6月26日から28日まで「自治体・公共Week 2024」が開催されている。ヤマハ発動機は、自動航行型無人ヘリコプターで上空から森をレーザ計測できる「RINTO」(りんと)を紹介。最新鋭LiDARにより森林内部まで精緻に3Dデータ化できるサービスとあり、自治体関係者を中心に注目を集めている。

○RINTOの強み

自治体・公共Week 2024には、今年も全国から自治体、公共機関、官庁の関係者が来場。同時開催の6つの専門展(自治体DX展、地方創生EXPO、地域防災EXPO、スマートシティ推進EXPO、自治体向けサービスEXPO、インフラメンテナンス展)は、いずれも盛況となっている。

ヤマハ発動機は「スマートシティ推進EXPO」にブースを設置。移動手段の確保および観光振興を狙う「グリーンスローモビリティ」の取り組みとともに、森林計測サービスのRINTOをアピールしている。

ヤマハ発動機 新事業開発本部の川畑尚毅氏に詳しい話を聞いた。RINTOは、高い航行性能を誇る同社製ヘリコプター「FAZER R G2」に業界最高水準のLiDARを搭載したもの。1日あたり最大100haの森林を精緻にスキャンできるのが特徴だという。

FAZER R G2は最大積載量が35kg、航続距離は90km、航続時間は100分。390ccの4ストローク水平対向エンジンを搭載しており、一般的な産業用ドローン(航続時間は長くても30分前後)と比較して長い時間飛行できるという優位性がある。川畑氏は「低空で長時間ゆっくり飛行することで、ドローンや航空機では計測できないほど精緻なデータを獲得できます」と説明する。

RINTOのネーミングには、森林とそこに息づく生命に敬意を持ちその価値を大事にする“林と”、年輪を重ねる長い年月を想定して生命と水と空気の循環を意識する“輪と”、謙虚に誠実に森と向き合って自分たちのできることを考える“凛と”、といった思いを込めたとのこと。

RINTOに寄せられる問い合わせの8割以上は、自治体から。そのニーズの大きさについて、川畑氏は「背景にあるのは、いま全国的に進んでいる山の所有者の高齢化問題です。『もう自分たちでは森林を管理できなくなった』というケースが増えており、国内各所で森林の管理が市町村に委託されています。市町村では森林管理経営法に従って森林を適切に管理したい、けれど従来の計測手法では膨大な時間とコストが必要となってしまう――。そこでRINTOにご注目いただいています」と解説する。

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