1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

アット東京の新データセンターが竣工 - ネットワーク拠点型DCに注力

マイナビニュース / 2024年6月28日 5時0分

画像提供:マイナビニュース

5月末に東京都内で新しいデータセンター(DC)「アット東京中央第3センター(CC3)」が竣工し、7月1日からサービスを開始すると発表したアット東京。サービス開始に先立ち、同社ではメディア向けに6月27日にCC3において説明会および内覧会を開催した。

3000ラック設置可能な新データセンター

CC3はネットワーク集積拠点である東京都港区(芝浦・品川エリア)の敷地面8000平方メートルに総延床面積3万5000平方メートの建屋を構える。

計8カ所あるサーバルームの面積は8000平方メートル、3000ラックの設置を可能とし、温度は18度~27度、湿度は20%~60%でコントロールできる。

入線する東京港横断通信ケーブルは同社の既存DCとも接続するとともに、提供しているサービスにシームレスにつなげることが可能。受電容量は約40MW、ガスタービン方式の非常用発電機は最大15台設置、同72時間の稼働ができる。

また、実質再生可能エネルギー100%標準で運用し、顧客の要望に応じてトラッキング属性情報を提供するほか、先端テクノロジーの高い廃熱処理のための熱源設備として高効率空冷モジュールチラーを導入、高信頼・高効率な熱源・空調システムで高効率なPUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)を実現しているという。
キャリアホテルDCとしての強みを持つアット東京

アット東京 執行役員 企画本部 副本部長の市原昌志氏は、昨今のデータデータセンターの顧客動向について説明した。同氏によると、一般企業におけるデータセンター(DC)の利用はクラウドの移行で減少傾向にあり、SIerのDC事業撤退が相次ぎ、DCを借りないクラウドへの接続サービスの利用が進行しているという。

一方、クラウド事業者やSNS事業者、ネットワークサービス事業者ではビッグテックなどの顧客に特化した大型のハイパースケールDCが急成長しており、DC自体のスペックが価値となり、売り上げは大きいものの利益率は低い。

市原氏は「ネットワーク相互接続拠点となっている『キャリアホテルDC』が着実に成長し、集まる顧客と立地が価値ととらえ、DC内での接続サービスによる高収益性が期待できる。当社はキャリアホテルDCとして強みがある」と述べた。

インターネット相互接続のためのデータベースで、DCごとに相互接続できるネットワーク事業者の情報が掲載されている「PeeringDB」では、同社のキャリアDCで東京都に立地する「中央センター(CC1)」「中央第2センター(CC2)」のネットワーク事業者は96社を数え、GAFAMに代表されるハイパースケーラーや国内の大手IT企業も含まれている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください