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「空間エンターテインメントを変える」 アプリ開発者がApple Vision Proに寄せる期待

マイナビニュース / 2024年6月28日 16時45分

Apple Vision Proの特徴的なハンドジェスチャーも、アップルが開発者向けに公開する開発ツールでは「親指と人さし指でタップ/ピンチ」する操作だけが開放されています。小林氏は「アップルの開発プラットフォームには、座標系を取り扱うための基本的な機能が少ないことから、3Dの開発難易度が高かった」といいます。そこで、例えば「手裏剣を投げる」ようなハンドジェスチャーについても、UnityのXR Handパッケージを使って実現しました。

CEO森本氏に聞く「Shuriken Survivorや空間ゲームの未来」

Graffityの代表取締役CEOである森本俊亨氏に、今後のShuriken SurvivorやApple Vision Proに対応するコンテンツの開発について、同社の計画を聞きました。

新作ゲームのShuriken Survivorは、日本でのローンチ後の反響を見ながら、7月以降に順次世界各地での展開を予定しているそうです。

AR体験が楽しめるゴーグル型デバイスである「Meta Quest 3」への対応も検討しているのでしょうか。森本氏は「Meta Quest 3は、ユーザーのハンドジェスチャーをカメラだけで認識するため、Shuriken Survivorをプレイするために必要な精度が確保できない」という理由から、現在のところ対応を考えていないと述べています。

森本氏は、空間コンピューターとしてのApple Vision Proに大きな期待を寄せています。

「映像の解像度や、体験の品質そのものが従来のデバイスに比べて圧倒的にレベルが高いことから、今後はさまざまな空間エンターテインメントがApple Vision Proのプラットフォームに集約される可能性があると考えています。エンターテインメントをはじめ、医療や建設、能力拡張や生産性向上を目的としたバーチャルトレーニングの限界をApple Vision Proが押し上げることで、新しいビジネスも生まれると思います」

森本氏は、記者説明会の壇上で示した、データプラットフォームサービスのStatistaによるレポートは「今後5年間でApple Vision Proが累計3,000万台の販売数に達する」ことを予測しています。このデータを踏まえて、森本氏は「今後のApple Vision Proの普及拡大を視野に入れつつ、Graffityとして挑戦したいことが2つある」と話します。

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