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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第8回 パワークエリの“大まかな流れ”を復習しよう

マイナビニュース / 2024年7月1日 11時0分

クエリとして登録した処理手順は、好きなタイミングで何回でも実行することが可能である。クエリを再実行したいときは、「データ」タブにある「すべて更新」のアイコンをクリックすればよい。

たとえば、翌日の2024年6月27日にクエリを再実行すると、誕生日が6月27日の会員だけを抽出したデータ表に更新できる。

以降も同様だ。6月28日にクエリを再実行すると、誕生日が6月28日の会員だけを抽出できる。

このように、「同じ処理を何回でも繰り返して実行できる」ことがパワークエリの大きな利点となる。抽出される会員データは「今日の日付」に応じて自動的に変化していくし、そのつど「会員名簿.xlsx」から最新のデータが取得されるため、新しい会員情報が追加されていても問題なく対応できる。
クエリの再編集と管理

作成したクエリの処理内容を確認したり、処理工程の一部を変更したりする場合もあるだろう。クエリの内容を確認したいときは、「データ」タブにある「クエリと接続」をクリックすればよい。

「クエリと接続」ウィンドウが表示され、登録済みのクエリが一覧表示される。ここでクエリをダブルクリックすると……、

「Power Query エディター」が起動し、処理内容を確認できるようになる。なお、それぞれの処理工程は「ステップ」として記録される仕組みになっている。

各ステップを選択すると、「その処理工程を行った直後の状態」がプレビューとして表示される。また、画面上部にある数式バーには、そのステップの処理を記したM言語が表示されている。

クエリ全体についてM言語を確認することも可能だ。この場合は「詳細エディター」をクリックすればよい。

このように、クエリに登録した処理手順は、M言語というプログラミング言語で記録されている。このM言語は、「Power Query エディター」で処理手順を指定した際に自動記述されため、M言語の記述方法を知らなくてもパワークエリを活用することが可能だ。

もちろん、M言語に詳しくなれば、それだけパワークエリの応用範囲も広くなる。とはいえ、いきなりM言語を勉強するのは少し敷居が高いといえる。それよりも「Power Query エディター」に用意されているコマンドの使い方を学ぶことから始めるとよい。

コマンドの使い方を覚えていくうちにM言語への理解も少しずつ高まっていくので、M言語は上級者向けの機能と割り切って考え、まずは各コマンドの使い方と用途を学んでいこう。

ということで、次回の連載から「データの取得元を指定する方法」や「各コマンドの使い方」について詳しく解説していこう。
(相澤裕介)



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