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東奔西走キャッシュレス 第55回 夜市もキャッシュレス、でもちょっと日本的な台湾キャッシュレス事情

マイナビニュース / 2024年7月1日 20時40分

ただ、後述するとおり、その後は公共交通機関でクレジットカードは使えなかったため、余裕があればここで早めに電子マネーを購入しておくといいでしょう。

台北では、電子マネーとしてEasyCard(悠遊卡)が普及しています。台北市政府や台北捷運公司(台北の交通事業者)などが運営会社の株を保有しており、台北で最も普及した電子マネーです。交通系ICカードとしても利用でき、Suicaと同様に街中での買い物にも使えます。

運営会社は2000年3月の設立で、2022年の段階で会員数は200万人、決済対応スポットは約15万カ所。すっかり社会インフラ化していて、今さら語ることもないのですが、意外に海外旅行客に優しくないところが難点です。スマートフォンへの搭載に関しては、基本的にモバイルの定期契約が必要だったり、記名式EasyCardが必要だったり、旅行者向けではないのです。

EasyCardは電子マネーなので事前にチャージが必要ですが、これも現金チャージのみで、駅の券売機などで現金が必要になります。そのため、空港では最初にEasyCardをゲットするために両替をしなければなりません。

いずれにしてもEasyCardをゲットすると、その後の台北キャッシュレス生活は楽になります。何しろ使える範囲が広いので、公共交通機関からコンビニエンスストアや街の飲食店、お土産店などで利用できます。大きなスーパーや百貨店にも導入されており、その中にある店舗でも同様に使えるので、多くの店舗で使えます。

ただ、小規模の屋台的な個人店では使える例が少ないようです。特に飲食店の対応が遅れています。結果として、キャンペーンで5,000元の電子マネーが当たったものの、台北を満喫するには現金も同時に必要ということになりました。

こういったあたり、台湾が日本的だという感覚を持ちます。要所要所で現金が必要だったり、交通系ICカードにチャージが必要だったり、下りエスカレーターがなく上りエスカーレーターばかりで階段が多いといったところも似ています。

キャンペーンで獲得した5,000元は現金化ができず、90日後に消えてしまうので、どうせなら使い切りたいと思いました。今回は、EasyCardよりもさらに使える場所が少ないiCash2.0だったため、使い切るのに苦労しました。

結局、台北の市政府駅の百貨店である統一時代百貨が館内で利用できたため、パイナップルケーキをお土産に買ったり、無印良品でトラベルグッズを買ったりしました。意外なところでは、観光地の九份で、お土産を買う際に1軒だけ使えるところがありました(他にもあったかもしれませんが見つけられませんでした)。お茶屋さんだったので台湾のお茶を購入できたのはよかったところです。

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