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大半が7月上旬に第1話、6月開始も6本 なぜ今夏のドラマは“早期スタート”なのか

マイナビニュース / 2024年7月3日 11時0分

フジにとって今週は「夏ドラマのスタートウィーク」として印象付けることができ、それに向けての番宣特番を逆算し、情報番組へのキャラバンも仕掛けやすい。『海のはじまり』は1日ではなく1週間後の8日スタートもできたはずだが、それをせずに「フジ夏ドラマの先陣を切る」という形が選ばれた。これは同作が人気絶頂の目黒蓮が主演を務めるほか、『silent』『いちばんすきな花』を手がけたスタッフによる自信作だからだろう。

近年はネット上の印象によってドラマの好不調が連鎖されやすいだけに、『海のはじまり』にはフジ夏ドラマ全体をけん引することが期待されている。

○「下旬スタート」話題性は苦しい

その他、早期スタートの背景としては、「コロナ禍以降キャスティングが早くなり、早く作りやすくなった。または、多忙なキャストの都合で早く作らなければいけない」「主演俳優と事務所の格などを踏まえて有利な早めに放送しておきたい」「他局による“新ドラマ”つぶしの裏番組を避けたい」などもある。

最後に7月中旬以降に第1話が放送されるゴールデン・プライム帯の主要作を挙げておきたい。

中旬のスタートは、13日の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日テレ)、『マル秘の密子さん』(日テレ)、16日の『南くんが恋人!?』(テレ朝)、19日の『しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~』(テレ東)の4作。下旬以降のスタートは、25日の『スカイキャッスル』(テレ朝)、8月18日の『素晴らしき哉、先生!』(テレ朝/ABCテレビ制作)の2作。

中旬のスタートは「始まってすぐにパリオリンピックの影響を受ける」、下旬以降のスタートは「他作が中盤から終盤に差し掛かる中、存在感が薄く話題性の点で大きく劣る」という苦戦が予想される。もちろん、それをどうはね返していくのか。スタッフとキャストの力が問われることになりそうだ。

木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。 この著者の記事一覧はこちら
(木村隆志)



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