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かつて話題を呼んだ「賞金1億円」のeスポーツ『シャドバ』の現在とこれから

マイナビニュース / 2024年7月3日 10時21分

全世界で5億人のユーザーがいる『フォートナイト』のデジタルカードゲーム版を狙っているとしたら、夢は膨らみますが、何かと心配な面もあります。特に、すでに多くのユーザーが指摘している通り、スマホに与える負荷や消費容量の大きさが真っ先に浮かびます。メタバース要素の規模感は未知数ではありますが、ユーザビリティを考慮したうえでの、現実的な規模感での実装を期待したいところです。

加えて、筆者の意見としては「プラットフォームを目指すのではなくコンテンツに徹するべきではないか」です。一般論として、ゼロからプラットフォームを立ち上げ&普及させるのは、一筋縄ではいきません。

一方、世界とのプラットフォーム争奪戦で敗れてきた日本ですが、「コンテンツ作り」においては世界と比較しても上手です。

iモード、ニコ動などの仕組みやプラットフォームは死屍累累ですが、それらから産まれた「絵文字」「ボーカロイド」は、世界に誇れるユニークなコンテンツ。世界のグッズ販売数でも、ポケモン、ハローキティは、ディズニー関連のIPを退けています。日本企業の創造力は、プラットフォームではなく、コンテンツでこそ生きるのかもしれません。

奇しくも、同社のビジョンは「最高のコンテンツを作る会社」。そのため、「徹底的にコンテンツで勝負すること」が良い結果に結びつくのではないでしょうか。

さらに、『Shadowverse: Worlds Beyond』には、従来のカード対戦、コレクション要素に加えて、麻雀、釣り、MMOなどの、たくさんのミニゲームが実装されることが発表されています。

「麻雀」「釣り」「ゴルフ」は人が最終的に辿りつく、“三大趣味”とも言われているので、将来的にはゴルフも実装される気がします。

これは筆者の妄想ですが、いま流行中のポーカーを実装すれば、麻雀と合わせて、Cygamesの親会社であるサイバーエージェントとテレビ朝日が出資して2015年4月に設立した「AbemaTV」が運営する「ABEMA」で放送中の「Mリーグ」や「ABEMA Queen Of Poker」とのコラボまで夢が膨らみます。

『ファイナルファンタジーXIV』が、ゲーム内に麻雀(ドマ式麻雀)を実装したように、ミニゲームの実装は「間口を広げる」「アクティブ数の維持」の点では有効でしょう。

ただし、シャドバ部分とミニゲームの主従関係が逆転しないよう、「ミニゲーム新規をシャドバに流す」といった導線設計は必要不可欠。先述した「プラットフォームの是非」の話ともつながりますが、いち個人の意見としては、「シャドバでは限界があるから、ミニゲームやプラットフォームでユーザー数を増やそう」ではなく「シャドバの魅力を最大化するためにも、このプラットフォームが必要」の考えで作ってくれることを願っています。

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