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ナチュラル・リーダーシップを身に着けるために、『アンラーニング』がなぜ必要か

マイナビニュース / 2024年8月4日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

スタンフォード大学医学部やアップル、フェイスブック(現メタ)、ナイキ、など世界の名だたるトップ企業がリーダーシップ育成に採用している、牧場研修。

日本の牧場研修の第一人者である小日向素子さんは、牧場研修から得られる「ナチュナル・リーダーシップ」を身につけるために、これまで学んできた知識を捨てて新しく学び直す「アンラーニング」という考え方が重要だと言います。

ここでは、「ナチュラル・リーダーシップ」を身につけるための「アンラーニング」について、小日向さんの著書『ナチュナル・リーダーシップの教科書』(あさ出版)の内容から解説します。

○■「本当の自分」を見失っているリーダーは少なくない

「今のあなたは、本当のあなた自身ですか?」

この問いに、皆さんはどう答えますか?

30代半ばで外資系企業の部長職に就いた私は、社会人として、リーダーとして、自分なりに様々なことに励んできました。しかし、ナチュラル・リーダーシップを身につける前は、こうした類の問いに対して、うまく答えられなくなっていました。

牧場研修をしていて気づいたことですが、既存の社会にある仕組みの中で評価されてきたリーダー(トップ層)の方々にもよくみられる現象です。

社会の要求に応える形でdoingを鍛えることに注力し、努力によって成功を重ねてきた一方で、ご自身のbeingについて考えを巡らす機会がほとんどなく、「本当の自分」を見失っているからでしょう。

周囲の期待するdoingを実行するために「最適なbeing」を悟り、それこそが「あるべき自分」だと勘違いしている方も少なくありません。仕事とプライベートを完全に分けて、ビジネス用の別人格をつくりあげる方も、往々にしていらっしゃいます。

つまり、よきリーダーであるがために、あなた本来のbeingとは違う新たなbeingを身につけ、鎧のようにまとい続けているうちにその状態が定着してしまい、「今のあなたは、本当のあなた自身ですか? 」という問いを突き付けられた時に答えられなくなってしまうのです。

その鎧を何重にも被った状態のリーダー(トップ層)が、本来の最適な「being」を鍛え直すことができるのが、アンラーニングです。「鎧を脱ぐ作業」と言い換えることもできます。

鎧を脱ぐのは、気恥ずかしく、見たくないものを見るような痛みを伴うこともありますが、本来の自分のbeingを取り戻すためには必須です。

この鎧をつくりあげている代表的存在が、「固定概念」です。「固定観念」というものがいかに強固で、剥がすのが大変か。まずはそのことについて、お話ししましょう。

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